スペースXが再利用Dragon宇宙船での宇宙飛行士の打ち上げに初成功

今回は「スペースXが再利用Dragon宇宙船での宇宙飛行士の打ち上げに初成功」についてご紹介します。

関連ワード (Crew Dragon、Falcon 9、JAXA、NASA、SpaceX、ロケット等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


SpaceX(スペースX)は米国時間4月23日の金曜日朝、Crew Dragon宇宙船の打ち上げと軌道投入を予定通り実施し、またしても有人宇宙飛行を成功させた。Crew DragonはFalcon 9ロケットに搭載され、米フロリダ州ケープカナベラルから東部時間4月23日午前5時49分(日本時間4月23日午後18時49分)に離陸した。搭乗したのはNASAのMegan McArthur(メーガン・マッカーサー)飛行士、Shane Kimbrough(シェーン・キンブロー)飛行士をはじめ、JAXAの星出彰彦、ESAのThomas Pesquet(トーマス・ペスケ)氏ら4名の宇宙飛行士である。

これはスペースXにとって、2020年のCrew-1に続く2回目のNASA向けの正式な宇宙飛行士輸送ミッションだ。Crew-1とは異なりCrew-2では、Crew-1の打ち上げ時に使用された第1段ブースターや、ペースXが初めて有人宇宙飛行を行った際に使用されたCrew Dragonカプセルなど、宇宙船システムのうちの2つの再使用部品が使用された。Crew DragonカプセルはNASA向けの宇宙船認証プログラムの最終デモンストレーションミッションで、Bob Behnken(ボブ・ベンケン飛行士、このミッションのパイロットであるマッカーサー飛行士はベンケン飛行士の妻)とDoug Hurley(ダグ・ハーリー)飛行士をISSに送り込んだ。同社は再使用部品を使用することは新品部品を使用するよりも間違いなく安全であると指摘しており、Elon Musk(イーロン・マスク)CEOは4月22日の夜に行われたXPRIZEのPeter Diamandis(ピーター・ディアマンディス)氏との会話の中で「工場から出てきた宇宙船の初飛行」には参加したくないと述べている。

Crew Dragonは目標とする軌道に到達し、これから24時間弱かけて国際宇宙ステーション(ISS)とのランデブーを実施する。そして翌日の早朝には、スペースXのもう1機のCrew Dragonが2021年4月初めにISSの別のポートに移動した際に空けられたばかりのドッキングポートに取り付けられる予定だ。

今回の打ち上げにはブースターの回収も含まれており、スペースXのドローン着陸パッドを使って海上に着陸した。このブースターはすでに2組の宇宙飛行士を搭乗させており、改修後にさらに別の宇宙飛行士を乗せることができる。

スペースXとNASAとのCommercial Crewプログラムは、NASAが研究や宇宙開発ミッションのためにより多くの民間企業と提携する動きの中でも、重要な成功例であり続けている。アポロ計画以来初めて月に人間を帰還させるアルテミス計画の有人着陸システムの開発に、NASAはスペースXを起用した。同社の有人宇宙飛行計画にとって次の大きなマイルストーンは、現在秋に予定されている民間人のみで構成されたミッションの初飛行だ。

関連記事:SpaceXとNASAが4人の宇宙飛行士を乗せた初の有人Dragon運用ミッションの打ち上げに成功


【原文】

SpaceX has another successful human space launch to its credit, after a good takeoff and orbital delivery of its Crew Dragon spacecraft on Friday morning. The Dragon took off aboard a Falcon 9 rocket from Cape Canaveral in Florida at 5:49 AM EDT (2:49 AM EDT). On board were four astronauts, including NASA’s Megan McArthur and Shane Kimbrough, as well as JAXA’s Akihiko Hoshide and the ESA’s Thomas Pesquet.

This was Spacex’s second official astronaut delivery mission for NASA, after its Crew-1 operation last year. Unlike Crew-1, Crew-2 included use of two re-flown components in the spacecraft system, including the first-stage booster, which was used during the Crew-1 launch, and the Dragon capsule, which was used for SpaceX’s first-ever human spaceflight, the final demonstration mission of its spacecraft certification program for NASA, which flew Bob Behnken (side note: this mission’s pilot, McArthur, is Behnken’s wife) and Doug Hurley to the ISS. SpaceX has characterized the use of re-flown elements as arguably even safer than using new ones, with CEO Elon Musk noting that you wouldn’t want to be on the “first flight of an airplane when it comes out of the factory” during a conversation with Xprize’s Peter Diamandis on Thursday evening.

Now that the Crew Dragon is in its target transfer orbit, it’ll be making its way to rendezvous with the Space Station, which will take just under 24 hours. It’ll be docking with the station early tomorrow morning, attaching to a docking port that was just cleared earlier this month when SpaceX’s other Crew Dragon relocated to another port on the ISS earlier this month.

This launch also included a recovery attempt for the booster, with a landing at sea using SpaceX’s drone landing pad. That went as planned, meaning this booster, which has already flown two different sets of human astronauts, could be used to fly yet another after refurbishment.

SpaceX’s Commercial Crew program with NASA continues to be the key success story in the agency’s move to partner with more private companies for its research and space exploration missions. NASA also recently tapped SpaceX to develop the human landing system for its Artemis program, which will return humans to the moon for the first time since the Apollo program, and which will use SpaceX’s Starship spacecraft. For SpaceX’s human spaceflight program, the next big milestone will be its first flight of a mission made up entirely of paying private citizens, which is currently set to take place this fall.

 

(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter)

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