SBIグループも出資するBRDのBlocksetが法人向けホワイトラベル暗号資産ウォレットを発表

今回は「SBIグループも出資するBRDのBlocksetが法人向けホワイトラベル暗号資産ウォレットを発表」についてご紹介します。

関連ワード (Blockset、BRD、暗号資産等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


BRDによる法人向けブロックチェーンインフラのプラットフォームであるBlocksetは米国時間5月13日「wallet-as-a-service」へのアーリーアクセスを発表した。このホワイトラベルソリューションは、金融機関などのクライアントにBRD独自のモバイル暗号資産ウォレットと同じ機能を提供する。BRDには現在約700万人のユーザーがおり、200億ドル(約2兆2000億円)を超える資産が保護の対象となっている。

Blocksetのクライアントには、最大規模のATMネットワークや、日本の投資銀行でBRDの投資家でもあるSBIホールディングス、CoinFlip、Welthee、CoinSwitch、Coinsquare、Wyreなどが含まれる。BRDの他の投資家にはRippleがいる。BRDはこれまでに5600万ドル(約62億円)を調達した。

Blocksetのセールスポイントの1つは、複数の種類の暗号資産(仮想通貨)に関するリアルタイムデータへのアクセスだ。これにより、ユーザーは資産のパフォーマンスを確認できるだけでなく、金融機関はコンプライアンスタスク、不正検出、マネーロンダリング防止などの重要なサービスを実行できる。Blocksetは、マルチチェーンAPIの稼働時間が最大99.999%であるとも主張している。

このプラットフォームは現在Bitcoin、Ethereum、Ripple、Tezos、Hedera、Bitcoin Cash、Bitcoin SVをサポートしており、クライアントの需要があればさらにチェーンを追加する。

Blocksetは以前、より多くの機能を備えた現在のWallet-as-a-Serviceをリリースする前に、WalletKitと呼ばれるホワイトラベルソリューションを提供していた。BRDの共同創業者でCEOのAdam Traidman(アダム・トレイドマン)氏は、Wallet-as-a-ServiceをGoogleマップと比較する。どちらも、絶えず変化する大量のデータを集約し、ユーザーフレンドリーでありながら他のアプリに接続できるためだ。

「このコンセプトは、実際には、2つのことを必要とする私たちのクライアント、すなわち一流の金融機関と協力して学んだ結果です」とトレイドマン氏はTechCrunchに語った。「一般的に、彼らは顧客に代わって暗号資産を保管したいと考えています。例えばビットコインETFなどのETFを運営している場合や、顧客に売買サービスを提供している場合は、暗号資産を保管する手段とブロックチェーンにアクセスする手段が必要です」。

「Wallet-as-a-Serviceは、非常に複雑なブロックチェーンに関して、顧客が直面している課題を表すために使う名前です」と同氏は付け加えた。「私が話している『V』は3つあります。Variety(多様性)。Velocity(速度)が大きいこと。1秒あたりのトランザクション数が多いためです。そしてVolume(量)。データの量が多いからです」。

クライアントはBlocksetで、暗号資産や法定通貨の取引、ビットコインやステーブルコインの貸し出しなどの機能を加え、高い金利を狙うこともできる。企業は、独自のソリューションを開発して統合したり、Blocksetのパートナーと協力したりできる。

法人向けブロックチェーンインフラを提供する他の企業には、最近Coinbaseに買収されたBison TrailsやGalaxy Digitalなどがある。

Blocksetはリアルタイムデータに注力し、差別化を図っている。情報の深さと速度を確保するため、いくつかの主流ブロックチェーンを注意深く見ている。

「金融機関は、即座に手に入り、正確で、拡張性の高いデータ以外のものを受け入れることはできません。トレーダーが勝つためにはミリ秒単位のレイテンシーが極めて重要な意味を持ちます」とトレイドマン氏は語った。

Wyreの最高経営責任者であるIoannis Giannaros(イオアニス・ジアナロ)氏は声明でこう述べた。「Blocksetは、複数のブロックチェーンにわたり高いスケーラビリティ、稼働時間、データの整合性を保証するために必要なエンタープライズグレードのSLA (サービスレベル契約)を提供する業界のリーダーです」。

画像クレジット:Souda / Getty Images


【原文】

Blockset, the blockchain infrastructure platform for enterprises by BRD, announced early access to its wallet-as-a-service today. The white-label solution gives clients, like financial institutions, the ability to launch wallets that have the same features as BRD’s own mobile cryptocurrency wallet, which now has about 7 million users with over $20 billion assets under protection.

Blockset’s clients include some of the largest ATM networks and Japanese investment bank (and BRD investor) SBI Holdings, CoinFlip, Welthee, CoinSwitch, Coinsquare and Wyre. BRD’s other investors include Ripple and it has raised $56 million in funding so far.

One of Blockset’s selling points is access to real-time data about several kinds of cryptocurrencies. This not only allows users to see how their assets are performing, but also enables institutions to perform compliance tasks, fraud detection, anti-money laundering and other important services. Blockset also claims that its multi-chain API has up to 99.999% uptime.

The platform currently supports Bitcoin, Ethereum, Ripple, Tezos, Hedera, Bitcoin Cash and Bitcoin SV, and will add more chains based on customer demand.

Blockset already offered a white-label solution called WalletKit, before launching its current wallet-as-a-service with more features. BRD co-founder and CEO Adam Traidman compares its wallet-as-a-service to Google Maps, because both aggregate large amounts of constantly-changing data and can connect to other apps, while remaining user-friendly.

“The concept is really a result of learnings from working with our customers, tier one financial institutions, who need a couple things,” Traidman told TechCrunch. “Generally they want to custody crypto on behalf of their customers. For example, if you’re running an ETF, like a Bitcoin ETF, or if you’re offering customers buying and selling, you need a way to store the crypto, and you need a way to access the blockchain.”

“The wallet-as-a-service is the nomenclature we use to talk about the challenge that customers are facing, whereby blockchain is really complex,” he added. “There are three V’s that I talk about: variety; a lot of velocity, because there’s a lot of transactions per second; and volume, because there’s a lot of total aggregate data.”

Blockset also enables clients to add features like trading crypto or fiat or lending bitcoin or stablecoins to take advantage of high interest rates. Enterprises can develop and integrate their own solutions or work with Blockset’s partners.

Other companies that offer enterprise blockchain infrastructure include Bison Trails, which was recently acquired by Coinbase, and Galaxy Digital.

Blockset differentiates by focusing on real-time data. It looks at a smaller number of mainstream blockchains in order to ensure depth of information and speed.

“If you’re a financial institution, you can’t accept anything other than instant, accurate and highly scalable kinds of data. Right down to the millisecond of latency is really important because it can give traders an advantage,” said Traidman.

In a press statement, Wyre chief executive officer Ioannis Giannaros said “Blockset is the clear industry leader in offering enterprise-grade SLAs [service-level agreements] that we require to guarantee high scalability, uptime and data integrity across multiple blockchains.”

(文:Catherine Shu、翻訳:Nariko Mizoguchi)

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