【コラム】ソーシャルメディアの人々をWeb3へと誘う5つのNFTトレンド

今回は「【コラム】ソーシャルメディアの人々をWeb3へと誘う5つのNFTトレンド」についてご紹介します。

関連ワード (交差部分、気味、記事等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Twitter(ツイッター)に対する批判が高まる中、大半のテック創業者とVCたちは、Web 2.0かWeb3のどちらかを支持している。

Web3の支持者は、Web3がインターネットの未来であり、今後数年でブロックチェーンベースの製品がWeb 2.0に完全に取って代わると信じている。

Web 2.0の断固たる支持者は、Web3は利益を出すことを目論むさまざまな暗号技術によって祭り上げられた誇大広告に過ぎず、ブロックチェーン技術の応用範囲は基本的に限られていると主張している。

筆者は、Web 2.0アプリを10年以上に渡って構築し、やはり10年以上に渡って暗号技術に投資してきた創業者として、最もおもしろいビジネスチャンスは、Web 2.0とWeb3の交差部分に存在すると思っている。

ブロックチェーンの消費者市場における真の潜在性は、Web 2.0とWeb3の併合によって解き放たれる。

エネルギー、人材、リソースがWeb3に注入され、インターネット初期が思い起こされるのはワクワクする。インターネット初期の状況を思い出すくらいシリコンバレーに長くいる人たちにとって、現在の状況と当時の状況の類似性は否定できない。

しかし今回は、成長率が非常に高い。Web3の専門家はこの事実をWeb3がインターネットの未来であり、Web 2.0はまもなく消滅するという議論を支える事実として指摘している。

しかし、インターネットの初期と現在とでは、1つ重要な違いがある。Web 1.0より前は、インターネットは存在していなかった。我々はみんなアナログの生活を送っていた。普及当初のインターネットは比較的退屈な存在と戦っていた。フリーポルノ、チャットルーム、ゲーム、音楽、eメール、動画などだ。指先を動かすだけで世界の情報が手に入るようになった。土曜日にわざわざ大ヒット映画を観に行くこともなくなった。決してフェアな戦いではなかった。

自分では絶対に履かないとわかっているスニーカーを2000ドル(約23万円)で買ってしまった。このスニーカーはNFTとしてのみ存在するため、履けないのだ。狂気の沙汰かもしれないが、昔親指が痛くなるヒールにお金を使っていたのと大差ないような気がする。

Web3は新しい段階に入ってきている。現代人は強く惹き付けられるデジタル製品に夢中になっている。平均的な消費者がTikTok(ティックトック)をスクロールするのを止めないのは、分散化の時代の先触れとなりたいからでも、クリエーターエコノミーを支援したいからでも、インフレーションを抑制したいと考えているからでもない。彼らはそんなことはどうでもよいのだ。それに彼らは、BAYC(Bored Ape Yacht Club)やCryptoPunksを買うお金もない。

平均的なインターネットユーザーが気にしているのは、ソーシャルメディアで自分がどのように見えているかである。これが橋渡し役となる。そして、この橋渡し役の鍵となるのがNFTである。

ソーシャルメディアのオーディエンスをまとめてWeb3に移行させる5つのNFTトレンドを以下に示す。

懐疑的な人は、NFTは右クリックするだけで基盤となるファイルを保存できるため、間抜けだという。しかし、これは一時的な問題だ。近い将来、すべての大手ソーシャルプラットフォームはNFT検証を実装するだろう。これにより、ウォレットを接続して、自分のプロファイルの検証済NFTを表示できるようになる。と同時に、指紋テクノロジーによって、各プラットフォームは、盗まれたファイルを容易に検出し、削除できるようになる。

TikTokユーザーが自分の投稿で一意の検証済NFTを表示して使用できるようになると、ゲームは完全に様変わりすることになる。というのは、NFTを購入して配信することのソーシャル的な価値が急激に向上するからだ。

Polygon(ポリゴン)などのサイドチェーンが普及してくると、NFTの価格は下がってくる。輸送費がかからないため、開発者はNFTにより高い対話性と構成可能性を組み込むことができ、その結果、本質的にNFTのソーシャル性を高めることができる。

ポケモンGOをブロックチェーン上で運用して、各ポケモンが交換したり売ったりできるNFTになっている状況を想像してみて欲しい。獲得した各ポケモンは独自の特徴を備えており、さまざまな場所で課題をクリアすることでポケモンを独自に進化させることができる。ポケモンのレベルが向上すると、そのパワーがオンチェーンでアップデートされる。ゲームを進めていくと、暗号化トークンを獲得できる。このトークンはゲームの外の世界でも価値を持っている。

2021年のNFTブームでは主に視覚的なアートが中心だったが、次の段階では、音楽が対象になる。音楽NFTは最終的にはアートよりもずっと大規模なものになると思われる。収集するものが物理的なアートであれNFTであれ、コレクターの行為を促す強い欲求は同じだ。つまり、自身の芸術的センスを相手に表現したいという欲求、個人グループを問わず自身のアイデンティティを表現したいという欲求、そして場合によっては利益を上げたいという欲求だ。

初期のNFTブームには少なからず投機的な動機があったものの、自己表現とアイデンティティを取り巻く衝動こそがアート収集を促すより基本的な原動力であると思う。そして、人が自身の特徴やアイデンティティを表現する方法として最も普及している方法の1つとして音楽がある。

TikTokミュージック動画を始めて以来、ミュージックトラックはTikTok上で共有される動画の主要コンポーネントになっている。だが、現在使用できるミュージックはごく一般的なものだ。みんな同じ曲を使うことしかできない。

お気に入りのアーティストが60秒の音楽トラックをNFTとして数量限定でリリースするようになったらどうだろう。あなたはその1つを購入して、クールなTikTokを作る。これが口コミでまたたく間に広がる。数百万人の人たちが突如としてその曲を使って独自のTikTokを作りたいと考えるようになる。しかし、使える数は100コピーだけ。あなたには毎日、その曲を購入したいというオファーがくる。販売するか手元に置いておくかはあなた次第。

Web 2.0時代幕開けの頃、筆者は20代だったが、自分の収入をすべてファッションに使っていたものだ。おしゃれなジーンズ、かかとの高いヒール、サングラス、ハンドバッグ。良いものを身に付けたいという欲求は飽くことを知らなかった。

しかし、この10年でソーシャルな活動の大半がオンラインにシフトし、筆者のファッション支出も減少した。最近本当に欲しいものといえば、エクセサイズ関連商品を除けば、カラフルなZoomのトップくらいだ。おしゃれな洋服を購入する楽しみはすっかり薄れてしまった。

ところが先日、筆者は自分でも驚くようなことをしてしまった。自分では絶対に履かないとわかっているスニーカーを2000ドルで買ってしまったのだ。このスニーカーはNFTとしてのみ存在するため、履けないのだ。暗号資産の泥沼にはまり込んだことない人に、このような買い物をする理由を説明するのは難しいが、ほとんど狂気の沙汰であることは自分でもわかっている。だけど、昔親指が痛くなるヒールにお金を使っていたのと大差ないとは思うのだが。

ソーシャルメディアのオーディエンスがデジタル版の自己を着飾るために使うデジタル製品に大金を使う時代がやってきたようだ。既存の代表的なNFTといえば大半がゲームやアバター関連だが、大量のオーディエンスに変革をもたらす魅力的な使用例としてARフィルターがある。

Kim Kardashian(キム・カーダシアン)がカスタムのARフィルターをリリースしたらどうだろう。フェイスリフト、リップフィルター、メークアップ、ヘアスタイル、衣服、宝石などだ。どれもキム独自のものだ。これらを購入すれば、あなただけがそのフィルターで自分のTikTok動画を飾ることができる。飽きたら転売すればよい。キム、あなたのホワイトリストに私を追加してくれる?

はいはい、わかってますよ。プロフィール画像を気味の悪い類人猿に変えるなんて何を考えているのかわからない、ですよね。実は私もBored Ape(ボアード・エイプ)のデジタルアートを持っている。ただし、自分のプロフィール画像に使う気にはならならず、代わりにWorld of Women(ワールドオブウーマン)の画像を使っている。どうして仕事用の顔写真の代わりに自分になんとなく似ているアルゴリズムで生成された漫画の画像を使うのかって?楽しいからだ。それに写真ではなかなか表現できない私の性格の一面を表すことができる。

ただ、私のプロフィール画像はちょっと古くさい感じになってしまった。少し動く画像だったらよかったのに。

ダイナミックさ、パーソナライゼーション、動きがNFTアバターにも取り入れられるようになってきた。セルフィーを撮ると、AIが理想のあなたに近いユニークなカスタムの3Dアバターを生成してくれる。Bitmojiに似ているが、もっと良い。人物の表情やポーズ、衣服、アクセサリーを更新することもできるし、人物を踊らせることもできる。キーボードを打つだけで自分の声でしゃべらせることもできる。これを使えば、自分の印象をうまく伝えているという実感が持てる魅力的なTikTokの投稿を簡単に作れるだろう。演技力や撮影のスキルを磨くための時間は最小限で済み、その分、自分の伝えたいメッセージの作成に時間を費やすことができる。

ダイナミックなアバターはソーシャルメディア上での自己表現を民主化する機会になるだろう。その結果、より多くのクリエーターたちが自身を表現できるようになるだろう。

Facebook(フェイスブック)が登場した当初は、ばかげていると思ったが、楽しかった。数日おきにログオンすると、親友の誕生日を知らせてくれたりするし、友人の派手なプロフィール画像につっこみを入れたりしていたものだ。その後、フィード、モバイル写真とアルゴリズム、インタグラムモデル、ラテ、完全にフィルターされた生活がやってくる。その過程で、楽しさは薄れソーシャル奴隷のようになってしまう。ほとんど知らない人たちの気分の悪くなる記事をスクロールして読んでは、お返しとばかりに醜悪な投稿をする。こんなはずじゃなかったのに。

Zuckerberg(ザッカーバーグ)氏がMeta(メタ)についてのビジョンを語ったとき、みんな軽蔑の目で見ている感じだった。「ソーシャルメディアで私達の生活を台無しにした上に、今度は残された最後の物理的なつながりまで消滅させて、Matrix(マトリックス)に出てくる植物人間のようにしてしまうつもりか」と誰もが叫びたい気持ちだった。

とはいえ、賛否両論はあると思うが、私達はすでにメタバースの世界へと歩みを進めており、それは止められない。生活のバーチャル化は進む一方だ。Web3では、バーチャル世界での豊かな経験が実現される。これが空虚感の少ない、少しは人間らしいものであってくれることを願うばかりだ。

NFTおよびWeb3がもたらすあらゆるものによって、人との交流が昔のように楽しいものになるような仮想現実が創造されることを楽しみにしたいと思う。

編集部注:本稿の執筆者Prerna Gupta(プレーナ・グプタ)氏は、HookedやSmuleといったモバイルエンターテイメントアプリを立ち上げ、10億人以上の人々にリーチしてきた。現在、NFT領域でステルスプロジェクトに取り組んでいる。

画像クレジット:Iryna+ mago / Getty Images


【原文】

As the debates on Twitter rage on, most tech founders and VCs have by now chosen a side: Web 2.0 or web3.

Proponents of web3 believe it is the future of the internet, and that blockchain-based products will completely supplant Web 2.0 within the next few years.

Web 2.0 stalwarts say it’s all just a bunch of hype being spewed by crypto bros looking to turn a profit, and that blockchain technologies are fundamentally limited in scope.

As a founder who has been building Web 2.0 apps for over a decade, and investing in crypto for nearly as long, I believe the most exciting opportunity lies at the intersection of these two worlds.

The true mass-market potential of blockchain will be unlocked with the merger of Web 2.0 and web3.

It’s tempting to look at the energy, talent and resources being poured into web3 and harken back to the early days of the internet. For those of us who have been around Silicon Valley long enough to remember, the similarities are undeniable.

Except this time, the rate of growth seems exponentially higher. Web3 pundits point to these facts to support the argument that web3 is the future of the internet, and that Web 2.0 will soon be dead.

But there is one important distinction between the early days of the internet and today: Before Web 1.0, there was no internet. We all lived analog lives. When the internet came along, it was competing against a relatively boring existence. Free porn, chat rooms, gaming, music, email, videos, the world’s information at your fingertips versus … a sleepy Saturday trip to Blockbuster. It was never a fair fight.

I spent $2,000 on a pair of sneakers I know I will never wear, because they exist only as an NFT. Is it any less crazy than the money I previously spent on toe-crushing stilettos?

Web3 is entering a different arena. People today are addicted to digital products with a very strong pull. You’re not going to get the average consumer to stop scrolling TikTok because they want to help usher in an era of decentralization, support the creator economy or battle inflation. They don’t care. And they can’t afford a BAYC or a cryptopunk.

What the average internet user does care about is how they appear and present themselves on social media. That’s the bridge. The key to this bridge will be NFTs.

Here are 5 NFT trends that will bring social media audiences into web3 en masse:

NFT verification

Skeptics are quick to point out that NFTs are dumb because you can simply right-click and save the underlying files. This is a temporary problem. In the near future, all major social platforms will implement NFT verification, allowing you to connect your wallets and display your verified NFTs on your profile. In parallel, fingerprinting technology will allow platforms to easily detect stolen files and take them down.

Once TikTok users can display and use their unique, verified NFTs in their posts, the game completely changes, because the social value of purchasing and broadcasting NFTs increases exponentially.

Sidechains

As sidechains like Polygon become increasingly prevalent, NFT prices will come down. Near-zero gas fees will also enable developers to build more interactivity and composability into NFTs, making them inherently more social.

Imagine Pokémon Go on the blockchain, where each Pokémon is an NFT that can be traded or sold. Every Pokémon you acquire has unique traits, and you uniquely impact how it evolves with the location-based achievements you unlock. As a Pokémon levels up, its powers get updated on-chain. As you progress in the game, you earn crypto tokens, which have value outside of the game. Fun!

Music

The NFT mania of 2021 was largely focused on visual art, but the next frontier, and one that I believe will ultimately be much bigger, is music. Whether it’s collecting physical art or NFTs, the impulses driving a collector’s behavior are the same: the desire to express one’s artistic tastes to peers; the desire to express one’s identity, either individual or group; and, in some cases, the desire to turn a profit.

Although there has been plenty of speculative frenzy behind the initial NFT craze, I think the impulses around self-expression and identity are the more fundamental drivers of art collection. And one of the most prevalent ways in which people express their tastes and identity is through music.

TikTok started as a music video app, and music tracks remain a core component of videos shared on the platform today. But the music available today is common. Everyone has access to the same songs.

Imagine your favorite artist releases a unique 60-second music track with a limited number available as NFTs. You purchase one and make a cool TikTok out of it. It goes viral. Millions of people suddenly want that song to make their own TikTok. But there are only 100 copies available anywhere. You get daily offers from people who want to buy the song from you, and you can decide if you want to flip it or keep it for yourself. Fun!

Wearables

At the dawn of the Web 2.0 era, when I was in my 20s, I would spend nearly all my disposable monthly income on fashion. Fancy jeans, stilettos, sunglasses and handbags — my appetite for nice things to wear was insatiable.

But as the majority of my social interactions shifted online over the past decade, my spending on clothing has dwindled. All I really want these days, other than exercise gear, is a handful of colorful tops for Zooms. Buying fancy clothes has lost its fun.

But the other day, I did something surprising. I spent $2,000 on a pair of sneakers I know I will never wear. I can’t wear them, because they exist only as an NFT. It’s difficult for me to explain to someone who hasn’t fallen down the crypto rabbit hole why I made this purchase, and I realize it probably seems crazy. But is it any less crazy than the money I previously spent on toe-crushing stilettos?

Wearables are about to usher in an era of massive spending on digital goods that social media audiences will use to primp and preen their digital selves. Although most existing wearables activity in the NFT space is tied to gaming and avatars, the killer use case that will help transition large audiences into the metaverse will be AR filters.

Imagine that Kim Kardashian launches custom AR filters — facelifts, lip fillers, makeup, hair, dresses, jewelry — and each one is unique. If you buy one, you can exclusively don that look in your TikTok videos for as long as you want, and then you can sell it when you get bored. Add me to your whitelist, Kim!

Dynamic avatars

OK, I get it. You cannot, for the life of you, imagine why anyone would change their profile pic to a hideous ape. I have to admit, I own a Bored Ape. But I can’t bring myself to make it my profile pic either. I chose a World of Women instead. Why did I swap a professional headshot of myself for an algorithmically generated cartoon image that only vaguely resembles me? It was fun. It allowed me to express a side of my personality I would have trouble capturing in a photograph.

But my profile pic is already starting to feel a little stale. I wish it weren’t so … static.

Dynamism, personalization and movement are coming to NFT avatars. Imagine you take a selfie, and an AI generates a unique, custom 3D avatar that looks like your ideal version of you. Like Bitmoji, but better. You can update the character’s expressions and poses, clothing and accessories; you can make it dance; you can make it say things in your own voice, just by typing. Think of how much easier it would be to create engaging TikTok posts where you feel good about how you come across. You could spend less time perfecting your acting and filming skills, and more time on the message you’re trying to convey.

Dynamic avatars will be an opportunity to democratize self-expression on social media and will give voice to a much larger audience of creators.

When Facebook first started, it was kind of dumb, but it was fun. When you logged on every few days, you would be reminded of your real friend’s birthdays, see their latest cheesy profile pics and poke them. Then came the feed, mobile phones and algorithms, Instagram models, lattes and perfectly filtered lives, and somewhere along the way, the fun was subsumed by a kind of social slavery. We keep scrolling through posts of people we barely know that make us feel bad, and we keep posting obnoxious things in return. Surely this is not how it all ends?

When Zuckerberg unveiled his vision for Meta, you could feel the collective eye roll. You’ve already ruined our lives with social media, we wanted to scream, and now you’re going to kill our last remnants of physical connection and turn us into vegetables living in the Matrix.

But the thing is, whatever the pros and cons, we are already on an inexorable march toward the metaverse. We are increasingly living virtual lives. What web3 enables is a richer experience in that virtual existence. One that will hopefully feel a little less hollow, a little more human.

I look forward to a future where NFTs, along with all the other promises of web3, help us create a virtual reality where human interaction is, once again, fun.

(文:Prerna Gupta、翻訳:Dragonfly)

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