マイクロソフト「Lists」、「Microsoftアカウント」版のプレビュー公開

今回は「マイクロソフト「Lists」、「Microsoftアカウント」版のプレビュー公開」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「Microsoft Lists」アプリは「Office 365」「Microsoft 365」のサブスクリプションの一部となっている。しかしMicrosoftは米国時間1月31日、サブスクリプションなしでもListsを使える新たな方法を導入した。Microsoft Listsのテスト版「Microsoft Lists – MSA Preview」だ。

 Microsoftは、Microsoft Lists – MSA Previewについて、「小規模事業者や個人向けに設計されたMicrosoft Listsアプリの軽量版であり、Microsoftアカウント(MSA)で利用できる」と説明している。MSA Previewはオンラインのみで利用可能だ。使用時はまずlists.live.comでサインインする。無料で利用できるのは、当面20万のMSAアカウントに限定される。

 この新しいListsのプレビュー版は、基本的に小規模事業者向けとなっているが、Microsoftは「Microsoft Teams」のコンシューマー版でも実現しようとしたように、Listsも個人ユーザーに広めたいと考えているようだ。

 ListsのMSA Previewにサインインすると、次のような説明が表示される。「チームや友人、家族と一緒に、作業の追跡、情報のリレー、データの視覚化を1カ所で」。そして、ユーザーは「さまざまなテンプレートから作成、既存の『Excel』ファイルから変換、あるいは白紙からスタート」できると表示される。さらに、この新しいListsを利用して、「ギャラリーに情報を表示したり、カレンダーで作業の進捗を追跡したり」することも可能だとされている。

 Microsoftは、Microsoft Lists – MSA Previewのユースケースとして、求人への応募、新人研修、慈善団体への寄付、レシピやメニュー、贈り物リスト、読書会、ワインやアートのコレクションなどの管理を提案している。

 今回提供されるプレビュー版は、「iOS」や「Android」版の「Microsoft Lists」のほか、「Microsoft Teams personal」「Microsoft Teams Essentials」ではまだ利用できない。プレビュー版では、ユーザーが作成できるリストの上限は50個、1リスト当たりのアイテム数は最大2000個、1つのリストに保存できるファイル、動画、画像は200MBまでとなっている。

 Microsoftが投稿した新しいListsのプレビュー版に関するブログ記事には、「MetaOS」という言葉は登場しないが、この戦略がMetaOSと関わっていることは間違いないだろうと筆者は考えている。情報筋によれば、MicrosoftはMetaOSの特徴として、人に焦点を合わせ、特定のデバイスに縛られないことを挙げている。

 Microsoftは騰訊(テンセント)が展開する「WeChat」のソーシャルや決済モバイルサービスを意識している側面があるのではないかと情報筋は指摘する。Microsoftは、メッセージング、音声と動画、デジタル決済、ゲーム、ドキュメントやニュースのカスタムフィードなど、仕事と遊びのためのサービスをまとめた単一のモバイルプラットフォームを構築しようとしているようだ。

 MetaOSについては、筆者が2020年の記事でも伝えたように、Microsoftは複数の製品やサービスで使える共通のInboxアプリとコントロールのセットを作ろうとしているとみられる。このセットには「Planner」「Stream」「Task」「Lists」「Files」「Whiteboard」「Notes」(「OneNote」「Sticky Notes」)といった製品に加えて、分析、学習、履歴、ダウンロードといった機能が含まれる可能性がある。

 Microsoftは、MetaOS技術をベースにしたハブも構築しているようだ。こうしたハブにはTeamsのほか、「Windows」、簡易版のOfficeモバイルアプリ(Office.com、コード名:Union)、「Outlook」、「Edge」と「Bing」などが含まれるとみられる。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
91歳のラストサムライ、「ネットサムライ」に転身しコロナ禍乗り切る
IT関連
2021-01-14 16:26
ArmがHPCやデータセンター、エッジ向けの最新チップデザインを披露
ハードウェア
2021-04-29 21:04
政府が「ワクチン接種状況ダッシュボード」公開 性別や都道府県別に可視化
社会とIT
2021-05-28 22:35
絶滅危惧種「フタ止めシール」の歴史を振り返る
くらテク
2021-06-04 04:37
AWS、わざとクラウド障害を起こすサービス「AWS Fault Injection Simulator」提供開始
クラウドユーザー
2021-03-18 05:20
OpenAI、EUの新AI規制に難色–順守できなければ事業停止も
IT関連
2023-05-27 10:42
Linuxテクニカルアドバイザリーボード、ミネソタ大の意図的な脆弱性混入問題に関するレポート公表
IT関連
2021-05-11 08:42
NRI、金融向け大規模基幹系システムの構築でローコード採用–期間を約3割短縮
IT関連
2023-07-06 03:46
Twitterの最新動向から見えてくる未来
ネットサービス
2021-02-14 10:55
スクエニ、中央大学でゲーム制作の講義 社員がプログラミングやAI開発を解説
ロボット・AI
2021-04-09 15:35
TIS、決済ソリューション基盤に「Oracle Exadata Cloud@Customer」を導入
IT関連
2024-04-18 07:29
AOKIホールディングスの少額短期保険会社、日立システムズの保険業務システムを導入
IT関連
2021-02-04 02:54
アドヴィックス、自動車部品の製造ラインを可視化する統合管理システム導入へ
IT関連
2024-01-17 10:56
日本IBM、IDaaS「IBM Security Verify」をIBM Cloud東京リージョンで提供
IT関連
2021-02-11 18:09