プレシジョン、東京都の新型コロナ患者向け宿泊療養施設にAI問診票「今日の問診票 コロナ宿泊療養者版」を提供開始
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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
AIを用いた医療支援システムを開発提供するプレシジョンは2月7日、東京都の新型コロナウイルス患者向け宿泊療養施設に向けて、AI問診票『「今日の問診票」コロナ宿泊療養者版』の提供を開始した。宿泊療養施設の電子問診票の導入は、日本初となる。デモ問診のURLはhttps://u5000672.cl1.cds.ai/preMonshin/#/。
これは、プレシジョンが展開しているAI問診票「今日の問診票」を、ホテルなどで宿泊療養する新型コロナウイルス感染者向けに特化させたもの。「今日の問診票」は、AIにより、聞き取った症状などに応じて質問内容が動的に変化する電子問診票。これに、同じくプレシジョンが展開している医療機関向けの医学情報データベース「Current Decision Support」(CDS)が組み合わされている。CDSは、日本の2000名の医師の協力で作られるデータベースで、現在3000疾患、700病状の所見、全処方薬の情報が掲載され、大学病院の8割、全国300以上の医療機関で使われているというものだ。
宿泊療養者の健康観察と説明は、現在は看護師が電話で行っているため、20分から40分という時間がかかり、看護師不足が深刻化する現場の負担は大きい。しかしこのAI問診票を使えば、健康状態の聞き取りや、その後の登録作業にかかる時間を半分以下に短縮できる。重症化のリスクもAIが判断してくれるなど医療機関の負担軽減となり、患者にとっても電話応答に比べ短時間で済み、自分のペースで回答できるため負担が減る。
プレシジョンでは、第6波の到来に備えて2021年10月から「『今日の問診票』コロナ宿泊療養者版」の準備を行ってきた。設計にあたっては、プレシジョン所属の医師や看護師が医療現場での業務フローの聞き取りを行ったり、実際に宿泊施設で働いたりなどして、「現場に即した運用フロー」が作り上げられている。2022年1月27日からテスト運用を行ったところ現場での評価は高く、2月7日から2つの宿泊療養施設で本格運用されることに決まった。
質問が終わると、患者の疑問に答える動画が閲覧できる。プレシジョンの社長であり医師でもある佐藤寿彦氏の監修による、よくある質問に答えたものだ。佐藤氏は、在宅療養をしている人にも役に立つと考え、酸素飽和度の測り方と退所の時期に関する動画をYouTubeでも公開した。「今後も日々変わる状況に応じて更新をする」と佐藤氏は話している。