Valveの携帯ゲームPC「Steam Deck」の分解動画をiFixitが公開、SSDやアナログスティックは交換しやすい設計
今回は「Valveの携帯ゲームPC「Steam Deck」の分解動画をiFixitが公開、SSDやアナログスティックは交換しやすい設計」についてご紹介します。
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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
iFixit
「ハイテク製品が発売されたら直ちに分解」でおなじみの修理業者iFixitは、Valve社の携帯ゲームPC「Steam Deck」を分解する動画を公開しました。Valve社はSteam Deckを自ら修理しようとするユーザーに数々の問題が起こる可能性があると警告していましたが、iFixitはそれほどの注意は必要ないとの結果を示しています。
今回のレポートが興味深いのは、iFixitはSteam Deckの交換部品の正規代理店の1つとなると発表している事情もあります。つまり本家のValveが「 Steam Deckの内側を見てみましょう!(=ユーザーが分解してはいけない)」の動画を出しているのに、正規の業者が「ユーザーが分解しても大丈夫」と受け取られかねない実演を公開しているわけです。
さてiFixitが製品版のSteam Deckを分解したところ、ほぼ全ての部品に分かりやすいラベルが貼られている上に、ケースを開けて中身を見ることにさほど苦労していません。設計は十分にモジュール化されており、必要以上に部品を交換したり分解せずに、色々な箇所を修理できると分析されています。
またSSDはネジ1本を外すだけで交換でき、ディスプレイの取り外しも吸盤(画面を引っ張り上げる)と熱(ヒートガンなど)以外は必要ありません。
またValve社はアナログスティックについてドリフト問題(ユーザーが触れていないのに、勝手にスティックがふらつき(drift)入力されること)対策を強く意識していると語っていましたが、iFixitによれば3本のネジを外すだけで両方のスティックを交換できるとのこと。万が一ドリフトが起きたとしても、本体を修理に出さなくともユーザー自らが交換部品を取り寄せて付け替えしやすいわけです。
しかしバッテリーはかなり交換しにくく、USB-CポートとmicroSDスロットは基板にはんだ付けされているため、慎重に扱った方がよさそうです。
iFixitは総合的に見て、Steam Deckは他社の最新ノートPCよりも修理しやすいと評価しています。自分で大容量のSSDに交換したい人、スティックの調子が悪くなればすぐに取り替えたい人にとっては、理想の携帯ゲーム機となるのかもしれません。
(Source:iFixit(YouTube)。Engadget日本版より転載)