AP通信、OpenAIに過去記事を提供–生成AIの活用検討

今回は「AP通信、OpenAIに過去記事を提供–生成AIの活用検討」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


  Associated Press(AP)とOpenAIは米国時間7月13日、一部のニュースコンテンツや技術へのアクセスを共有することに合意した。これにより、ニュース製品やサービスで生成AIを活用する可能性を探りたい考えだ。

 OpenAIは、APのテキストアーカイブの一部にアクセスするためのライセンス供与を受ける。一方APは、OpenAIの技術と製品に関する専門技術を活用できるようになる。両組織は、お互いの専門能力を生かしながら、AIシステムの責任ある開発と使用を目指す意向だ。

 Axiosによると、提携期間は2年。OpenAIは、APが保有する1985年までのテキストアーカイブの提供を受け、人工知能(AI)の訓練に利用するという。

 APは約10年間にわたり、ジャーナリズムの効率化を図るために、自動化に取り組んできた。今回の協業はそれを発展させるものとなり、ローカルニュース支局が業務にテクノロジーを統合するのを支援する狙いもある。

 APは生成AIに関する基準の精査を続けており、ニュース記事の中では使用していない。

 同社は1846年の設立以来、事実に基づいた無党派のジャーナリズムを提供してきた。また、生成AIを利用する上で根幹となる、知的財産権の保護に加え、報道の基準や倫理面で業界最前線を歩んできた。

 「APは一貫して、AIの利用における業界リーダーだ。同社からのフィードバックは、高品質で事実に基づいたテキストアーカイブへのアクセスと共に、OpenAIのシステムの機能と有用性を向上させる上で役立つだろう」と、OpenAI最高執行責任者(COO)のBrad Lightcap氏は述べている。

 APは2014年より、決算報告書の作成を自動化している。その後、ニュース記事のプレビューや、一部のスポーツイベントの概括などを自動化することで、提供コンテンツを拡大してきた。また、記者会見などのライブイベントでは、音声や映像の書き起こしでAI技術を使用している。

 さらに5月には、同社のマルチフォーマットコンテンツ配信プラットフォーム「AP Newsroom」で、AI対応の検索機能を公開した。これにより、記述言語に基づいた検索クエリーに対して、正確な結果を返せるようになった。

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