稲畑産業、インテル「RealSense」代替品となる3Dセンサー「LIPSedge」シリーズを発売へ―台湾LIPSが開発
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写真上がLIPSedge L210u。写真下はLIPSedge L215u
電子部品などを扱う専門商社、稲畑産業は3月2日、2021年8月に事業撤退がリリースされたインテルの3Dセンサー「RealSense」の代替品を販売すると発表した。インテルのパートナー企業である台湾のLIPS Corporationが開発製造する「LIPSedge L」シリーズと「LIPSedge S」シリーズだ。
LIPSは、産業向けの3Dビジョン技術やAIソリューションを提供するテック企業。インテルとパートナーシップ契約を結び、自社製品に「RealSense」を採用し、またSDKなどの互換ソフトウェアも提供してきた。LIPSedgeには、以前からRealSenseの課題とされてきた防塵(IP67)対応、IMU(ジャイロセンサー)の搭載、イーサネットへの対応を果たし、産業用に特化した機能が付加されている。また、SDK、3Dミドルウェア、3Dシステムなどのソフトウェアの互換性も高く、既存RealSenseを用いた開発環境のままで代替が可能とのことだ。
今回発売されるのは、インテルRealSenseのFシリーズ、Lシリーズ、Dシリーズ(産業用途以外)の代替となる「LIPSedge L」シリーズ。すでに開発が完了し、少量のサンプル出荷が可能な状態になっている。また、産業用途の「LIPSedge S」シリーズも開発中とのこと。
LIPSedge Lシリーズには、「210u」と「L215u」の2品番があり、これらは「RealSense F455/F450」と同等のスペックとなる。LIPSedge Sシリーズでは、「RealSense D455」と同等スペックの「S210」「S215」の2品番の開発を行っている。
「LIPSedge L210u/215u」と「RealSense F455/450」のスペック比較
「LIPSedge S210/215」と「RealSense D455」のスペック比較
さらにLIPSでは、「RealSense」シリーズよりも解像度や測定精度を高めたアップグレード品の開発も進めている。
開発中のアップグレード品