ECチェックアウト時にCO2排出量を計算するAPIで環境配慮アピールを支援するLune

今回は「ECチェックアウト時にCO2排出量を計算するAPIで環境配慮アピールを支援するLune」についてご紹介します。

関連ワード (削減、勤務、資金等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Luneは、CO2排出量計算を公開し、ブランドから顧客がオンラインで何かを購入する際に、より良い情報を提供することを目指す新しいスタートアップだ。LuneのAPIを使い始めると、企業は顧客に料金を支払ってもらい、カーボンニュートラル化プロジェクトの資金を調達することもできるようになる。

Erik Stadigh(エリック・スタディ)氏は、Roberto Bruggemann(ロベルト・ブルッゲマン)氏とLuneを設立する以前は、Luneの400万ドル(約4億7800万円)のシードラウンドをリードしたVCファンドのCraneに勤務していた。さらに、N26共同創業者のMaximilian Tayenthal(マクシミリアン・タイエンタール)氏、Voi共同創業者のFredrik Hjelm(フレドリック・ヒェルム)氏、OysterHRとNexmo共同創業者のTony Jamous(トニー・ジャマス)氏など15人のビジネスエンジェルが同ラウンドに参加した。

「今日のやり方では、企業がサステナビリティレポートを作成しても、ウェブサイト上のどこかに隠れてしまい、読む人はほとんどいません」と、共同創業者のスタディ氏は筆者に語った。

Luneはまず、あなたの企業のカーボンインパクトの測定を支援する。通常そうであるように、それはあくまで推定値だ。「ベストプラクティスのガイドラインに従い、自動化された炭素排出量計算を提供しています」とスタディ氏はいう。

そして、APIを製品に組み込むと、顧客は少し多めにお金を払ってカーボンオフセットプロジェクトに貢献することを選択できるようになる。「当社は、世界中のカーボンオフセット開発者と提携しています」と同氏。

また、LuneはTrueLayerのような決済会社とも直接連携している。チェックアウトの際、顧客はカーボンオフセットプロジェクトに貢献できる「グリーンな支払い方法」を選ぶことができるのだ。

マーチャント側から見ると、Luneの顧客はそれらのプロジェクトのためにお金を払うか、顧客に余分な手数料を払わせるかを選ぶことができる。Luneはすでに他の決済パートナーと話を進めており、今後より多くの決済システムを提供する予定だ。

Luneは計算回数に応じて課金され、またカーボンオフセット取引の際にもわずかながら手数料をとっている。LuneのAPIを使えば、どんな企業でも気候変動に配慮した企業に変身させることができると、このスタートアップは考えている。

何かを購入することを検討しているとき、CO2排出量を削減するためには、その製品を購入しないことが最善の方法であると多くの人がいうだろう。しかし、どうしても購入を避けられない場合、顧客が他と比べて特定の会社を選ぶ判断材料になるかもしれない。

画像クレジット:Lune

画像クレジット:Lune


【原文】

Meet Lune, a new startup that wants to expose CO2 emissions calculations so that customers are better informed when they purchase something online. When companies start using Lune’s API, they can also let their customers pay a fee to finance a carbon neutralization project.

Before founding Lune with Roberto Bruggemann, Erik Stadigh previously worked for VC fund Crane, which led Lune’s $4 million seed round. In addition, 15 business angels — including N26 co-founder Maximilian Tayenthal, Voi co-founder Fredrik Hjelm, and OysterHR and Nexmo co-founder Tony Jamous — participated.

“The way things work today is that companies create a sustainability report that is hidden away on the website and very few people read it,” co-founder Stadigh told me.

The startup first helps you measure the carbon impact. As always, those are just estimations. “We offer automated carbon emission calculations and follow best practice guidelines,” Stadigh said.

And once you integrate the API in your product, customers can choose to pay a bit more to contribute to compensation projects. “We partner with carbon offset developers across the world,” Stadigh said.

Lune also works directly with payment companies, such as TrueLayer. When it’s time to check out, customers can choose a “green payment method” that will contribute to carbon offset projects.

From the merchant’s perspective, Lune customers can choose to pay for those projects or let customers pay the extra fee. Lune is already talking with other payment partners to offer more payment integrations.

Lune charges based on the number of calculations and also takes a small cut on carbon offsetting transactions. With Lune’s API, the startup wants to turn any company into a climate-friendly company.

Many would say that not purchasing a product is the best way to reduce the carbon impact of that potential purchase. But when you can’t avoid a purchase, it could help customers pick one company over another.

Image Credits: Lune

(文:Romain Dillet、翻訳:Den Nakano)

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