Mozilla、同デベロッパーネットワークのサブスク有料会員募集を開始

今回は「Mozilla、同デベロッパーネットワークのサブスク有料会員募集を開始」についてご紹介します。

関連ワード (利用者、無料、賛同等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Mozilla(モジラ)は米国時間3月24日、既存のMozilla Developer Network(MDN、モジラ・デベロッパー・ネットワーク)上に、サブスクリプションサービスMDN Plusを発表した。MDNは、ウェブ上でCSS、HTML、JavaScriptなどのウェブ技術に関するドキュメントやコードサンプルを見つけるための、最も人気のある場所の1つだ。なおMDNは最近デザインを一新している。

新しいサブスクリプションサービスが提供するのは、通知、コレクション(保存したい記事のリストなど)、利用者がオンラインでないときにMDNにアクセスしたいときのためのMDNオフラインなどだ。

サブスクリプションは3つの階層に分かれる。有料プランの無料限定版である「MDN core」、通知、コレクション、MDNオフラインへのアクセスが月5ドル(約610円)、年50ドル(約6100円)で提供される「MDN Plus 5」、そしてMDNチームへの直接のフィードバックチャネル(と「誇りと喜び」)に加えて、プラットフォームのサポートにもう少しお金を払ってもいい人たち向けの「MDN Supporter 10」だ。その名のとおり、最後の高価なプランは、月々10ドル(約1220円)、年間契約では100ドル(約1万2200円)が課金される。

画像クレジット:Mozilla

MDN Web Docsの内容に変更はない。それらは今後も無償で利用できる。「私たちは今後も無料で、誰でもアクセスできるウェブドキュメントの執筆・保守を続けていきます。これは将来変わりません。さらに、MDN Plusから得られる利益の一部を再投資し、ドキュメントやウェブサイト全体のユーザーエクスペリエンスを改善する予定ですので、MDN Web Docsも恩恵を受けることができると考えています」と、MozillaのFAQは説明している。

画像クレジット:Mozilla

MDN Plusは、米国時間3月24日、米国とカナダでローンチする。今後数カ月のうちに、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、オーストリア、オランダ、アイルランド、英国、スイス、マレーシア、ニュージーランド、シンガポールで展開される予定だ(グローバルなサブスクリプションサービスの立ち上げには、多数の弁護士の関与が必要だ)。

今回、MDN Plusがローンチされたのは、決して予想外ではない。Mozillaは2021年、この動きに向けての探りを入れ始めていた。そのときは、Mozillaが5ドルと10ドルの2種類の価格をA/Bテストしていたため、価格設定に少し混乱が起きたが、MDNがもたらす価値の大きさから、ほとんどの開発者はこの取り組みに賛同した。

画像クレジット:Mozilla

また、Mozillaは2020年に行ったレイオフでMDNのスタッフをかなり削減したものの、中核となるエンジニアリングチームはほとんど手つかずのままにしておいたことも注目に値する。Mozillaの歴史を振り返ると、MDN のような無料のサービスを提供することが、Mozilla のミッションステートメントにはっきりと謳われ、他の収入源から容易に補助を受けることができていた時期もあった。今回の有料プランによって、Mozillaはやがて自立できることを望んでいるに違いない。現段階では、この収益の使い道についてMozillaがいっているのは「Mozillaの中にとどまる」ということだけだ。

画像クレジット:Benjamin Kerens /Flickr under a CC BY 2.0 license.


【原文】

Mozilla today launched MDN Plus, a paid subscription product on top of the existing (and recently re-designed) Mozilla Developer Network (MDN), one of the web’s most popular destinations for finding documentation and code samples related to web technologies like CSS, HTML and JavaScript.

The new subscription offering will introduce features like notifications, collections (think lists of articles you want to save) and MDN offline for when you want to access MDN when you’re not online.

There will be three subscription tiers: MDN core, a free limited version of the paid plans; MDN Plus 5, with access to notifications, collections and MDN offline for $5 per month or $50 per year; and MDN Supporter 10 for those who are willing to pay a bit more to support the platform in addition to getting a direct feedback channel to the MDN team (as well as “pride and joy,” Mozila says). As the name implies, that more expensive plan will cost $10 a month or $100 for an annual subscription.

Image Credits: Mozilla

There are no changes to the content of the MDN Web Docs. Those will continue to be freely available. “We will continue to develop & maintain our web documentation that will remain free and accessible for everyone. There will be no change there. Even more, we believe that MDN Web Docs will benefit from MDN Plus, as we plan to reinvest part of the gains from MDN Plus and improve our documentation as well as the overall user experience on the website,” the organization explains in its FAQ.

Image Credits: Mozilla

MDN Plus is launching in the U.S. and Canada today. It’ll come to France, Germany, Italy, Spain, Belgium, Austria, the Netherlands, Ireland, United Kingdom, Switzerland, Malaysia, New Zealand and Singapore in the coming months (launching a global subscription service tends to involve a lot of lawyers).

The launch of MDN Plus today doesn’t come as a surprise. Mozilla started testing the waters for this move last year. At the time, there was a bit of confusion around the pricing, with Mozilla A/B testing both $5 and $10 tiers, but most developers were quite supportive of the effort, given how much value MDN tends to bring them.

Image Credits: Mozilla

It’s also worth noting that Mozilla cut quite a few MDN staffers during its layoffs in 2020, but kept the core engineering team mostly intact. During a different period in Mozilla’s history, offering a free service like MDN was squarely in its mission statement and easily subsidized by other income streams. With these paid tiers, Mozilla surely hopes for MDN to become self-supported over time. For now, though, all Mozilla currently says about how the revenue will be used is that it will “stay within Mozilla.”

(文:Frederic Lardinois、翻訳:sako)

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