JR東日本、MaaS基盤の開発高速化・高品質化で可観測性プラットフォームを導入

今回は「JR東日本、MaaS基盤の開発高速化・高品質化で可観測性プラットフォームを導入」についてご紹介します。

関連ワード (運用管理等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 東日本旅客鉄道(JR東日本)は、Mobility as a Service(MaaS)基盤「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」の開発高速化、高品質化を目的としてオブザーバビリティー(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を導入した。同製品を提供するNew Relicが3月29日に発表した。

 現在、JR東日本では、移動のための検索、手配、決済をオールインワンで提供する基盤としてモビリティ・リンケージ・プラットフォームを構築し、「シームレスな移動」「総移動時間の短縮」「ストレスフリーな移動」の実現を目指している。MaaS事業部門が手掛ける「Ringo Pass」「JR東日本アプリ」「TOHOKU MaaS」といった複数のサービスの共通基盤として、アカウント管理、認証、決済、外部連携などの機能を各種サービスから利用可能になっている。

 同プラットフォームの開発と運用では、顧客需要の変化に対応するため、アジャイル開発、コンテナー&Kubernetes、マイクロサービスといったクラウドネイティブなテクノロジーやアプローチの採用を進めている。そのため、開発と運用のモダナイズ(近代化)を進める中では、複数のサービスにまたがってユーザー体験に影響するような問題の予兆検知と迅速な原因特定を行うことや、アプリケーション開発時の性能テストから本番環境のモニタリングまでを一貫して対応できることが求められていた。

 New Relic Oneは、ウェブアプリケーションのレスポンスタイム、スループット、エラー率、トランザクションなどを可視化するとともに、ユーザー体験に影響するコードやコード間の依存関係をリアルタイムに特定する。特に、ユーザー価値を高めるためには高頻度の機能開発が必要があり、New Relic Oneはリリース前の性能試験と本番運用で同様の計測が可能である点が評価された。また、実装に当たっての導入のしやすさとエンジニアサポートの品質もポイントとなった。

 JR東日本の開発チームでは、顧客価値に対する指向が高いため、アプリケーション開発者自身がサービス提供段階でも品質に責任を持つことを意識しているという。そのため、開発チームがNew Relic OneのダッシュボードからSite Reliability Engineering(SRE)の指標を確認できる状態などを目指しているとしている。

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