現代自動車、IonQの量子技術を自動車の物体認識機能に活用へ
今回は「現代自動車、IonQの量子技術を自動車の物体認識機能に活用へ」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
IonQと現代自動車(ヒョンデ)は米国時間4月19日、提携を拡大し、現代自動車の車両が持つ現実世界の物体認識能力を強化するというタスクにIonQの量子コンピューティングテクノロジーを適用すると発表した。
1月に発表された提携に続く新たなコラボレーションだ。両社は1月、IonQの量子テクノロジーを、現代自動車の電気自動車(EV)用バッテリーの効率やコストパフォーマンス、安全性の向上に役立てると発表した。
両社は、量子機械学習の成果を車載コンピュータービジョンシステムに適用することで、自動運転車と人が運転する車の双方で、道路上や道路脇の物体認識能力を強化し、安全性と自律運転能力を向上させたいと考えているようだ。量子機械学習のテクノロジーを利用した道路標識の認識に向け、IonQは43種類の道路標識の分類を進めているという。
コラボレーションの次の段階では、IonQの機械学習データを現代自動車のテスト環境に適用し、さまざまな現実世界の実践的なシナリオでシミュレーションする。両社はこの段階で、量子機械学習の成果をコンピュータービジョンシステムに適用することで、ドライバーと自動運転車の双方にどのようなメリットをもたらすかを示せると期待しているようだ。
両社は今後、現代自動車のシステムが新たな道路標識や歩行者、自転車を含む、より広範な3D物体や危険の可能性を察知できるようにするため、量子コンピューティングを適用しようとしている。
IonQのプレジデントで最高経営責任者(CEO)のPeter Chapman氏は、「EVのバッテリー研究での提携から、自動運転に向けた画像分類や物体検出の研究に至るまで、われわれは量子コンピューターが新たな交通ソリューションを発展させる上で一層欠くことのできない存在になると期待している」と述べている。
IonQはこの最新のタスクで、20アルゴリズム量子ビット(#AQ)を搭載した量子コンピューターシステム「IonQ Aria」を使用する計画だ。同社はこのシステムについて、「アプリケーション指向の業界標準ベンチマークによる評価では、業界で最もパワフルな量子コンピューター」だとしている。