NICT、タチコマをリリース–参加型サイバー攻撃対策プロジェクトを再起動
今回は「NICT、タチコマをリリース–参加型サイバー攻撃対策プロジェクトを再起動」についてご紹介します。
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情報通信研究機構(NICT)は5月31日、2018年に開始したユーザー参加型のウェブ媒介型サイバー攻撃対策プロジェクト「WarpDrive」を再開すると発表した。このプロジェクトに参加するためのPC向けツール「タチコマ・セキュリティ・エージェント(タチコマSA)」とスマートフォン向けの「タチコマ・モバイル」の無償ダウンロードを開始した。
WarpDriveは、ウェブ媒介型サイバー攻撃の実態把握と対策技術の向上を目的に行っているもの。アニメ「攻殻機動隊」の世界観とタイアップしており、2018年の実施時は、攻殻機動隊S.A.C.」シリーズに登場するキャラクター「タチコマ」をモチーフにした対策ソフトのタチコマSA、2020年にはタチコマ・モバイルを提供した。
タチコマのツールは、(1)ユーザーのウェブブラウザーの中でウェブ媒介型攻撃を観測・分析、(2)攻撃検知時に悪性サイトの閲覧をブロック、(3)ユーザーに警告やアドバイス――を行う。多数のユーザーのタチコマSAがインターネット上で連携することにより、情報集約・横断分析・新機能展開などを繰り返して、最新のウェブ媒介型攻撃に対処すべく進化する。
今回再開したプロジェクトでは、タイアップする攻殻機動隊の世界観を「攻殻機動隊 SAC_2045」シリーズにアップデートするとともに、タチコマSAとタチコマ・モバイルもアップデートを実施した。
最新型のタチコマSAは、PCへのアプリケーションインストールが不要になり、Chromeブラウザーの拡張機能として動作する。ユーザーへの通知をヘッドライン表示を改善して履歴を確認できるようにしたほか、プロジェクト運営側と通知に関するやりとりができる窓口も追加した。タチコマ・モバイルは、Android 11に対応したほか、スマートフォンのセキュリティレポートを表示する機能を追加しており、ユーザビリティーを大幅に向上させているという。