MongoDBが時系列データ対応、サーバレス対応、HTTPS経由でのAPI操作対応など機能強化を相次いで発表
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
NoSQLデータベースには、MongoDBに代表されるドキュメントデータベース、InterSystems IRISに代表されるオブジェクトデータベース、Neo4jに代表されるグラフデータベース、Redisに代表されるキーバリューストアなど、さまざまな製品があります。
ガートナーが発表したNoSQL専業ベンダに関する調査結果によると、NoSQL市場の中で過去5年において圧倒的に高い成長率を見せ、市場のリーダーとなっているのがMongoDBです。
ガートナーは2016年に発表したクラウドサービス「MongoDB Atlas」がこの成長を支えてきた大きな要因だと分析しています。
そのMongoDBはMongoDBは、6月7日から9日にかけて米ニューヨークで開催されたイベント「MongoDB World 2022」で、MongoDBおよびMongoDB Atlasに関するさまざまな新機能を発表しました。
下記のツイートは、MongoDB社自身による発表のサマリです。
Here’s a thread of all the biggest announcements from MongoDB World 2022
1. Flexible Sync
2. Queryable Encryption
3. Cluster-to-Cluster Sync
4. Atlas Data API
5. Atlas Serverless Instances
6. Atlas CLI
7. Time Series
8. Relational Migrator#MDBW22— MongoDB (@MongoDB) June 10, 2022
挙げられている項目の概要を紹介していきましょう。
1. Flexible Sync
MongoDB Atlasとクライアントデバイス上の軽量データベースであるRealmのデータ同期機能を強化。クエリによって同期範囲を柔軟に設定でき、必要なデータのみをリアルタイムに同期する機能や、フィールドレベルの粒度でのデータ同期の調整や制限を実現。
2. Queryable Encryption
暗号化したままデータベースに格納しているデータを、復号することなくクエリで取得できるように。別記事「MongoDB、暗号化したままのデータベースを検索できる「Queryable Encryption」を発表。データ格納時、メモリ上、データ転送、ログ内、バックアップのすべてが暗号化データのまま」を参照。
3. Cluster-to-Cluster Sync
MongoDB AtlasやMongoDBのクラスタ間でのデータ同期を実現。同期の開始、停止、再開、同期の方向などを制御可能で、同期の進捗をリアルタイムで監視することも可能。
4. Atlas Data API
HTTPS経由でMongoDB Atlasにアクセスしてデータ操作が可能なAPIを提供。このときMongoDB Atlasはサーバレスで動作するため、インスタンスを事前に起動しておく必要はない。
5. Atlas Serverless Instances
名前の通りMongoDB Atlasのサーバレスを提供。アイドル状態のときにはインスタンスが全て終了しており、リクエストに応じて自動的にインスタンスが起動、スケールアウトする。料金もインスタンスに応じて従量課金となる。
6. Atlas CLI
GUIを使わず、コマンドライン操作でMongoDB Atlasの運用や操作が可能に。
7. Time Series
MongoDBで時系列データの取り扱いが可能に。
8. Relational Migrator
リレーショナルデータベース上で稼働しているデータベースを分析し、データモデルをMongoDBのスキーマにマッピングするなど、MongoDBへのデータ移行を支援するツール。Oracle Database、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQLに対応。
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