スルガ銀行、AI OCRで年間約5000時間の業務負担を削減

今回は「スルガ銀行、AI OCRで年間約5000時間の業務負担を削減」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 スルガ銀行は、ウイングアーク1stの「invoiceAgent AI OCR」を導入し、継続的な顧客管理における手書き情報のデータ化を行った。これにより年約5000時間の業務負担を削減されたと、ウイングアーク1stが発表した。invoiceAgent AI OCRは2021年12月に本格稼動を開始している。

 invoiceAgent AI OCRは、活字・手書き文字を高精度に読み取り、データ化する帳票データ化ソリューション。システム入力の正確性向上と目視確認の作業コスト削減を両立し、業務担当者の生産性を向上させるとする。

 スルガ銀行は、導入ポイントに複数のOCR(光学文字認識)エンジンを活用して多様な形式の手書き回答を高精度で認識し、データ化できること、そして、データ化された情報を確認、承認できるワークフロー機能があることを挙げ、製品選定を行ったとしている。

 今回の導入で、チェックを入れるタイプの回答形式や自由記述形式など200以上の項目がある「お客様情報確認書」の手書きによる回答内容がデータ化され、データはCRMシステムで管理されている。

 手書き回答が記載された「お客さま情報確認書」の月間処理件数を1000件とした場合、手作業による処理と比較して月間420時間分、年間で5000時間分の作業負担が軽減された。また、手書き回答のデータ化に割り振る人的リソースも当初見込みの2分の1程度に抑えられているという。

 スルガ銀行は、2021年から金融機関に対応が求められるマネー・ローンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与を抑止するための継続的顧客管理の徹底に取り組み、顧客の属性情報や口座の利用目的などに変更がないか定期点検を行っている。1カ月で情報を確認すべき顧客約2万人のうち、手書き回答の数は月平均で1000人に達することが見込まれていたが、実務を担う業務管理本部内の業務センターは、多岐に径業務を担当しているため人的リソースにも限りがあり、手書き回答をデータ化するプロセスの効率化が大きな課題となっていた。

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