アフラックが入社プロセスを刷新–内定者一人当たりの受け入れ業務が約半分に
今回は「アフラックが入社プロセスを刷新–内定者一人当たりの受け入れ業務が約半分に」についてご紹介します。
関連ワード (「働く」を変える、HRテックの今、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
アフラック生命保険(アフラック)は、従業員向けのサービス向上を支援するServiceNowのソリューション「HR Service Delivery」(HRSD)を自社の入社プロセスを中心に本格導入した。ServiceNow Japanが7月26日に発表した。
アフラックは、業務アプリケーション開発基盤「Now Platform」など複数のServiceNow製品を導入しており、意思決定のスピード向上や、それによる顧客ニーズへの対応力向上などを実感しているという。
同社は2021年1月、新たな「人財マネジメント制度」を導入。同制度は、社歴や年齢、性別に関係なく、意欲と能力のある人材が自律的に働き、最大限に力を発揮しながら主体的にキャリアを構築できる環境を作ることを理念としている。「職務と成果に応じた報酬体系」と「タレントマネジメントの強化」を基本方針とし、従業員が一層働きがいを感じられるようHRSDを導入した。
同ソリューション導入の決め手になったのは、入社プロセスを効率化・高度化する機能だという。今回の導入では、既存の入社プロセスを生かしつつ、採用関係者が内定者の情報を一元管理でき、日々変化する入社プロセスの状況を可視化するプラットフォームを構築した。
アフラックは2021年8月から、入社プロセスの可視化に向けて、社内外の関係者と共に課題の洗い出しを行ってきた。特に内定者が抱える入社前後の課題を的確に把握するため、同社は経験者への聞き取りに加え、内定者のペルソナ(人物像)も設定したという。その結果、煩雑な手続きが多い入社前のプロセスを改善することが必要だと認識した。
企業が入社プロセスを改善する際は入社後に意識が向く傾向にあるというが、今回アフラックはHRSDを活用して内定から入社後までの入社プロセスを再設計した。また同社は、新卒の内定者と入社前からモバイルでコミュニケーションを取る仕組みも構築し、エンゲージメントの醸成を図る。
アフラックの新たな入社プロセスプラットフォームは、2021年8月から3カ月で2022年4月入社の内定者向けシステムを稼働させた。その後も入社の予定に応じて必要なシステムをアジャイルで開発し、順次稼働させている。
HRSDを導入した結果、アフラックでは紙の資料が約80%削減され、内定者一人当たりの受け入れ業務が約50%削減された。同社の調査によると、多くの内定者が円滑に手続きを進められたと回答しており、同社が注力したユーザー目線の入社前プロセスも評価されているという。