Classiとトモノカイ、高校で必修化「探究」の指導と評価をオンラインツールで支援
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Classiは、同社が提供する教育プラットフォーム「Classi(クラッシー)」において、教育業界を支援するトモノカイと連携し、9月から高等学校における「総合的な探究の時間」(探究)の指導や評価のサポートプログラムを開始する。Classiが8月30日に発表した。
Classiは、生徒の成績データや学習時間、進路調査の結果など、学業に関する記録を一元管理するクラウドサービス。日々の学習の記録を蓄積できるため、教員は多面的・総合的な評価に基づく指導ができる。また、欠席連絡や資料の共有、ウェブテストの作成なども同サービスで行うことができ、教員の業務効率化をサポートする。
トモノカイでは、以前から大学生や大学院生などの学生メンターを派遣し、Classiを活用した放課後の学習支援を行っていた。今回の連携では新たに、2022年度から高校で必修科目となった探究活動を支援する。探究は、「自己の在り方や生き方、キャリア形成の方向性と関連付けながら課題を発見し、問題解決するための資質や能力を身に付けること」を目的にしており、生徒は自らの興味関心に沿ったテーマを設定した上で課題を考え、解決を模索、研究していく。
探究の授業は総合的・横断的な力を養うことへの期待が高まる一方、学校現場からは「探究のテーマに沿った指導が難しい」「評価が難しい」などの声が挙がっているという。そこでClassiは、探究における指導内容の充実と教員の評価負担の軽減を目指すため、大学生が探究指導を支援するトモノカイとの連携を行う。
トモノカイが派遣する学生メンターは、生徒の探究活動の経過を確認し、アドバイスした内容をClassiに登録。生徒は質問や相談内容を書き込み、同サービス上でコミュニケーションをとりながら指導内容の記録を蓄積していく。教員は、学生メンターが評価した一次評価の内容と記録を基に生徒への指導や最終的な評価を行う。
この仕組みにより、生徒はオンラインで医学や法学など幅広い専攻分野を持つ大学院生や、過去に探究活動を経験した大学生などの学生メンターに気軽に質問や相談が可能になるという。外部リソースを活用しながら個別でのサポート体制を構築することで、一人一人の探究テーマに対応していた教員の負担を軽減し、教員は個別最適な学びの実践に向けた指導に注力できるとしている。
また、生徒の探究活動における学びや気付き、経過はClassi上に記録されているため、評価しやすくなる。さらに、メンターを担当した学生が生徒の活動を一次評価することで、指導要領で推奨される「多面的な評価」と「学習状況の過程の評価」を補完。その結果、教員は評価に対する負担を減らすことができ、より信頼度の高い評価につなげられると期待を寄せている。