日立建機らが建設現場で使えるXRスマートグラスを開発–耐久性高め、オンラインで指示も
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日立建機とスマートデバイス事業などを手掛けるHMSは3月18日、建設・鉱山現場用にクロスリアリティー(XR)対応のスマートグラスを開発したと発表した。オフィスから建設機械を操作する従業員を遠隔で支援できる。
建設機械のメンテナンスをする従業員や鉱山会社のエンジニアは人手不足が深刻化しており、点検・修理などサービスの効率化は喫緊の課題となっている。メンテナンスを手掛ける従業員は、機械の稼働状態を知らせるレポートや点検・修理手順書、部品カタログなど複数のデータをスマートフォンやタブレットで閲覧しながら作業をしている。しかし、作業中は手がふさがるため、モバイル端末の操作が難しい、複数データの同日閲覧ができない、オンライン通話だけでは熟練者との意思疎通が難しく支援が受けづらいなどの課題があったという。
これらの課題を解決する手段としてスマートグラスがあるが、屋内での使用が一般的なため、耐久面で問題があったという。今回開発したスマートグラスは、保護等級(IP)の「IP65」に適合し、雨天時での使用も可能。ヘルメットに装着ができ、XRストリーミング技術で周囲の実空間に重ねて複数の画面を表示させ、スマートグラスにある物理ボタンと指の動きによる操作を実現する。加えて、オフィスにいる従業員に現場の映像を共有することで、オンラインでアドバイスや資料、データの支援も受けられるとしている。
開発に当たっては、日立建機が建設現場や鉱山現場で使えるように開発要件を定義し、HMSが要件定義に基づきスマートグラスを開発。企業向けXR技術のソフトウェア技術を提供するホロライトが、大容量のデータをスムーズに長時間安定して動作させるためのストリーミング技術を提供した。