IIJ、セキュア・シンプル・低価格な新SASEサービスを提供

今回は「IIJ、セキュア・シンプル・低価格な新SASEサービスを提供」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月30日、新たなセキュアアクセスサービスエッジ(SASE)サービス「IIJセキュアアクセスサービス」を9月1日に提供開始すると発表した。

 IIJによると、同サービスは「安全なリモートワーク環境の実現に不可欠なSASEサービスをセキュア、シンプル、低価格に提供するもの」という。セキュリティ本部 副本部長の山口将則氏は、サービス提供の背景について説明、これまで同社は「他社製品をベースとしたSASE機能を提供してきたが、大きく4つの課題を感じていたことから新サービスを提供することにした」と話す。

 4つの課題とは「日本国内のオペレーション」「IIJが提供する他のセキュリティ機能との親和性」「小規模なお客さまにも導入をご検討いただける価格帯」「海外出張先や海外拠点への拡大」で、基本的には既存のSASE製品の多くが海外ベンダーの製品であることに由来する不便さ/使いにくさの解消を目指したものとみてよいだろう。

 同氏は、IIJセキュアアクセスサービスのポイントを「IIJがこれまで培ってきた“ネットワーク・クラウド・セキュリティ”の技術をもとに国内企業がSASEに求める機能を1つのパッケージサービスで提供する」ことだと強調。さらに具体的なポイントとして、価格体系として「トラフィック課金がない」「シンプルで分かりやすい」「低価格」を特徴とした上で、加えて「全ての機能を集中管理できるIIJ独自のユーザーインターフェース(UI)」「セキュリティ監視センター(SOC)の情報や専門家の知見をフル活用」「柔軟性と適応力を持ったサービスを内製開発で提供」といった点を挙げた。

 IIJセキュアアクセスサービスは「セキュリティ機能」と「ネットワーク機能」を基本とし、必要なものを組み合わる形で利用する。セキュリティ機能には「ウェブゲートウェイ」と「ファイアウォール(タイプ1/タイプ2)」が、ネットワーク機能には「リモートコネクト」と「プライベートコネクト」が用意され、それぞれ1つ以上を選択する。

 ウェブゲートウェイは、同社が過去10年に渡って提供してきた「IIJセキュアWebゲートウェイ」で培ってきた経験を集約したものだといい、ウイルス対策、URLフィルタリング、サンドポックス、クラウドアプリケーションの識別にも対応したアプリケーション制御などの機能を実装する。ファイアウォールは、シンプルな「タイプ1」と高機能版の「タイプ2」を用意する。タイプ1はステートフルなアクセス制御機能、タイプ2は専用のFortiGate VMをクラウド上で提供するサービスとなるが、今後の提供予定となっている。

 リモートコネクトは、インターネット上の端末がIIJセキュアアクセスサービスに接続するための機能で、サービス開始当初はWindowsを対象とするが、2022年度中にiOS/Androidに対応する計画だという。プライベートコネクトはIIJセキュアアクセスサービスとIIJプライベートバックボーンサービスを接続するための機能で、リモートコネクトが端末を個々に接続する形になるのに対し、企業ネットワークなどを丸ごと接続するイメージとなる。そのため、料金体系も他の品目が「ユーザー単価×アカウント数」で算定されるのに対し、プライベートコネクトは1接続で月額4万円という設定になっている。同氏は事業目標として、「今後5年間で50万アカウントを獲得」という数字を挙げた。

 IIJセキュアアクセスサービスの価格は、ウェブゲートウェイ、ファイアウォール タイプ1、リモートコネクトを利用するモデルケースで1ユーザー当たり月額990円(最少50ユーザー)。

 このほか、同サービスと「IIJ C-SOCサービス」との連携を中堅中小企業でも利用しやすい料金で提供することも発表された。両サービスを合わせて利用することで、「セキュリティログの集約・分析、インシデント発生時の初動対応までをIIJで実施し、企業のセキュリティ運用の負荷を軽減できる」という。IIJ C-SOCサービスの参考価格は、50ユーザーの場合で初期費用12万円、月額費用は7万2000円からとなっている。

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