シスコの元CEOチェンバース氏、ネットワーキングの新興企業で再び表舞台に
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Cisco Systemsをインターネット界の大手ネットワーキング企業へ成長させた立役者である元最高経営責任者(CEO)のJohn Chambers氏と元最高開発責任者(CDO)のPankaj Patel氏が、Nileという新興企業で再びタッグを組むことになった。Ciscoを数年前に退職した両氏は、すぐにCiscoの位置付けを揺るがす存在になることを目指している。
カリフォルニア州サンタクララに拠点を置くNileは米国時間9月14日、次世代のサービスとしてのネットワーキング(NaaS:Networking-as-a-Service)製品「Nile Connect」のローンチを発表した。NileのCEOを務めるPatel氏によると、この製品は人間の介入をほとんど、あるいはまったく必要とせずに稼働するとともに、人工知能(AI)による予測分析を活用することで、データフローに関する問題を発生前に予見し、回避できるようになっているという。
Nileの投資家であり、取締役でもあるChambers氏は、Ciscoで22年間にわたってCEOや会長を歴任し、数々の企業買収や製品のアップデートを通じてCiscoを成長させた。同氏はNileについて、ここ10年以上にわたるネットワーク業界の歴史の中で最も重要な変化を表していると述べた。
Chambers氏はLinkedInへの投稿に、「Nileは、業界初の自律型ネットワークプラットフォーム提供企業として、『破壊的なシンプルさ』の実現に注力している」と記すとともに、「われわれはイノベーションを生み出し、現状を変革するという大胆なビジョンを掲げている」と記している。
「これまで、アドオンと新規機能によって成長が定義されていた業界において、Nileのチームは設計段階にまで立ち戻り、渇望されていたシンプルさとともに、リスクや総保有コスト(TCO)の削減を実現しながら、顧客によるネットワークの実装や展開、利用、サポート、安全性確保、規模拡大に向けたアプローチをユニークなかたちで変革する新たなシステムを考案した。既にNile Connectのパートナーとなっている50社のソリューションプロバイダーとともに、われわれは表舞台に立とうとしている」(Chambers氏)
Nile Connectは、企業が自社のネットワーク関連のハードウェアとソフトウェアの規模を推測する必要のある従来のやり方とは違ったかたちで、法人向け高品質Wi-Fiを供給することになる。
Patel氏は米ZDNetに対して、「当社は極めて大胆なビジョンを有している企業だと言えるだろう」と述べ、「われわれは創業当初から、ネットワークの管理における人間への重度の依存を取り除くことを目指している。われわれは、企業におけるネットワーク接続の概念設計から設計、実装、展開、設定、安全性確保、維持管理に至るまでの方法を恒久的に変革したいと考えている。これは、ネットワークの力学をセキュリティに対する懸念からシフトさせるものになるだろう。そしてわれわれはこの力学を、(人間による)ネットワーク運用を必要としない初めてのゼロトラストネットワークに変えていこうとしているのだ」と続けた。