Nianticが5Gに期待していること、テレコムのクラウドネイティブ化の課題。Cloud Native Telecom Operator Meetup 2022の先行イベントが開催[PR]
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
5G時代にむけた通信事業者のネットワークインフラの進化について、技術や標準化、オープンソース、そしてアカデミックなどのさまざまな観点から議論を行うイベントが「Cloud Native Telecom Operator Meetup 2022」(以下、CNTOM2022)です。
このイベントの本会議が11月11日に東京⼤学 武田ホールおよびオンラインのハイブリッドで開催されます。
基調講演として、株式会社企 代表取締役 クロサカタツヤ氏による「2025-30年のランドスケープ」、LINE株式会社 市原裕史氏による「Cloud Native NFV がチームにもたらしたもの」が行われるのをはじめ、NTTドコモ、シスコシステムズ、インテル、ソフトバンクなどキャリアやデバイスベンダによる解説や議論などが行われます。
CNTOM2022の参加は無料。興味のある方はぜひ会場やオンラインでご参加ください。
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オペレーターだけでなくユーザーやクラウド事業者の講演も
この本会議に先立って10月25日にはオンラインデーとして先行イベントが行われました。その様子を紹介していきましょう。
実行委員長として開会の挨拶に立ったソフトバンク株式会社 先端技術研究所 NW研究室 堀場勝広氏は、「これからはクラウドネイティブというキーワードにおいて、オペレーターがどうやってネットワークを作っていくかだけではなく、ユーザーの方々にどう使っていただくのかも非常に重要な側面になってくると思っています。
そのためにこのイベントでは、これまでのようなオペレーターやメーカーの皆様による事例やソリューションの紹介に加えて、これを使っていくユーザー、そして基盤となるクラウド事業者の皆様からも講演をいただき、皆様の興味にかなうような会合になっていけばいいのかなと考えています」と、本イベントの主旨を紹介しています。
Niantic のリアルワールド・メタバースと5Gへの期待
実行委員長の挨拶の後、先行イベント最初のセッションとして行われたのが「Pokémon GO」など拡張現実(AR)のゲームで知られるNiantic Inc.のCPO(最高プロダクト責任者)河合敬一氏による「Niantic のリアルワールド・メタバースと5Gへの期待」と題したセッションです。
河合氏は、AR技術はネットワークやクラウドといったインフラの力を借りて実現しており、5Gへの期待は非常に大きいとしたうえで、5Gでどんなことができるかを考えて作ったデモ「マルチプレイヤーARオーバー5G」を紹介しました。
「これは実際に動いてるアプリケーションで、モバイルのエッジと5Gを使って複数台の携帯電話がお互いの位置を相互に認識しながら、敵に対してみんなで協力して敵を倒していく。こちら側で敵の位置やヒットポイントなどをマネージして、それらを携帯電話とシンクして、お互いが打っている弾が見えるようにしている」(河合氏)
河合氏はこのデモを踏まえ、モバイルエッジを使うことでレイテンシが非常に下がり、ユーザー体験などさまざまなメリットがあると指摘しました。
「ARでマルチプレイヤーで状況を共有しながら、という世界になってくると今よりもレイテンシに対する要求が厳しくなってくるけれども、5Gだったらいいんじゃないかなと思って期待をしている」(河合氏)
河合氏は、こうした先進的なネットワークを踏まえたユースケースの開発をさまざまなステークホルダーらと一緒にやりたいと思っていると呼びかけました。
テレコムは先を見据えたアーキテクチャの再考が必要ではないか
続いてのセッションは、東京大学 大学院情報理工学系研究科 情報理工学教育研究センター デジタル庁 シニアネットワークエンジニア 関谷勇司教授による「テレコムのクラウドネイティブ化について最近思っていること」です。
移動体通信網の5Gへの移行とほぼ同時期に起きているのが、通信網を支える基盤、コア部分の仮想化やクラウドネイティブ化です。
関谷教授は、「今日の会議のテーマにもなってますけども仮想化クラウドネイティブ、こういったところ、本当にできるんでしょうか」と疑問を投げかけた上で、現在のモバイルコアは電話モデルの時代のに必要だったファンクションをそのまま仮想化しようとしているように見えると指摘。
「以前だったらNFV的なVMが、さすがにVMだともう小回りがきかないよねというわけで、今はコンテナになっていると思うんですけども、今まで存在していた電話のアーキテクチャのファンクションをコンテナにしてるんですよね。ここに無理が生じているんじゃないかなという私自身は思います」(関谷教授)
関谷教授は、緊急時の通話に対する社会的要請や電話に要求される通信経路の難しさなどの経緯による現状変更の難しさなどはあることなどへの理解を示しつつも、「パケット網のひとつの成功例であるインターネットから、その特性である自律分散をどうにか持ってこれないのかなと」と発言。
さらに、コストを削減をさらに推し進めることなどを考慮すると「今のオープンソースというかサーバープラットフォームの上で動いている仮想化技術に適したアーキテクチャというのがテレコムにも求められるんじゃないかなと思っています」とした上で、例えばサーバレスで5Gを実現できるのではないかとも語りました。
「ファンクション分解して再度組み立ててみる見直してみることが必要であるとかですねステート管理をなくすとか、夢の技術を語ってるのかもしれないですけれども、そういったものが実は実現できるとサーバレスで実は5Gコードが実現できるのではないかな」(関谷教授)
このようなクラウドに適したファンクションへと再設計し直すことが、テレコムの未来に必要ではないかと思うと、関谷教授は提言し、セッションを終えました。
2025年から2030年のランドスケープとは
先行イベントでのセッションでは、さらにAWSの中村哲也氏によるセッション「5G Network Evolution with AWS」、トヨタ自動車の古澤徹氏によるセッション「エッジコンピューティングの取り組みとCloud-Nativeエッジ基盤への期待」、KDDIの山中貴司氏によるセッション「仮想化した交換機を丸1年運用してみた感想」、NTTコミュニケーションズの飛岡良明氏によるセッション「開発の内製化、手の内化の現状 ~現場の苦労、収穫、そして楽しさ~」、ヤフーの奥村司氏によるセッション「『CloudNative』の前に考えたい『DevOps』の話」などが行われました。
そして前述の通り、このイベントの本会議が11月11日に東京⼤学 武田ホールおよびオンラインのハイブリッドで開催されます。
基調講演として、株式会社企 代表取締役 クロサカタツヤ氏による「2025-30年のランドスケープ」、LINE株式会社 市原裕史氏による「Cloud Native NFV がチームにもたらしたもの」が行われるのをはじめ、NTTドコモ、シスコシステムズ、インテル、ソフトバンクなどキャリアやデバイスベンダによる解説や議論などが行われます。
CNTOM2022の参加は無料。興味のある方はぜひ会場やオンラインでご参加ください。参加登録者には、今回行われたオンラインイベントの動画(一部セッションを除く)も公開予定です。
≫CNTOM2022参加申し込みはこちら
(この記事はCloud Native Telecom Operator Meetup実行委員会の提供によるタイアップ記事です)