「M3 MacBook Air」と「M2 MacBook Air」–購入前に知っておくべき違い

今回は「「M3 MacBook Air」と「M2 MacBook Air」–購入前に知っておくべき違い」についてご紹介します。

関連ワード (クライアント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 2020年後半に登場した「M1」チップ搭載の「MacBook Air」は、Appleシリコン搭載機として画期的なリリースだった。現在でも優れた製品だが、より強力なモデルの登場により、その存在感は薄れつつある。M1 MacBook Airユーザーの中には、「M2」チップや「M3」チップを搭載したMacBook Airへの買い替えを検討している人もいるだろう。しかし、どちらのモデルを選ぶべきか、判断に迷うかもしれない。

 2024年3月に発売されたM3 MacBook Airは、モデル名が示すようにM3チップを搭載している。Appleによると、M3チップはM1チップより最大60%高速だという。そのため、読者の皆さんはM3 MacBook Airを購入すべきだと考えるだろう。しかしながら、この問いに対する答えは、必ずしも単純明快ではない。

 まず、MacBook ProとMacBook Airのどちらが必要か決めかねている場合は、こちらの記事を参考にしてほしい。

 多くの場合、Apple製品の旧世代モデルを使用している場合、最新モデルへのアップグレードは必須ではない。しかしながら、旧世代モデルから2世代以上経過している場合や、初めてAppleのエコシステムに触れるユーザーにとっては、アップグレードを検討する価値がある。特に、M3 MacBook Airには、M2 MacBook Airからの進化を明確に示す幾つかの重要な機能が追加されている。さらに、M1以前のモデルを使用している場合は、アップグレードによるメリットがさらに大きくなる。

 購入するモデルを決めかねている人のために、M3 MacBook AirとM2 MacBook Airの主な違いと、それぞれのモデルが推奨される理由を以下にまとめた。

 仕事で大量のファイルをダウンロードする場合や、応答速度が重要なオンラインゲームをプレイする場合、M3 MacBook Airは最適な選択肢となる。同モデルは「Wi-Fi 6E」規格に対応しており、対応ルーターを使用することで通信速度の向上と遅延の低減が期待できる。一般的な作業においては、Wi-Fi 6Eの恩恵を実感する機会は少ないかもしれない。しかしながら、Wi-Fi環境への負荷が高く、応答速度が要求される作業を行う場合には、その差を顕著に感じることができるだろう。

 技術的な進化に加え、M3チチップ特筆すべき利点として、デュアルディスプレーへの対応が挙げられる。M2 MacBook Airでも複数の外部ディスプレーを接続することは可能だが、それらはあくまでも代替的な手法であり、ハードウェアの制約により本来のディスプレー出力数を増加させるものではない。

 M3 MacBook Airは、2台の外部ディスプレーに対応しており、複数ディスプレーを頻繁に使用するユーザーにとっては、アップグレードを検討する価値がある。ただし、外部ディスプレー2台を同時に使用できるのは、マシンを閉じた状態に限られる。つまり、マシン本体のディスプレーと外部ディスプレー2台を同時に使用することはできず、外部ディスプレー2台のみを使用することになる。

 最新のAIアプリケーションを含め、高いパフォーマンスを求めるユーザーにはM3 MacBook Airが推奨される。M3チップには複数のバージョンが存在するが、MacBook Airにはベースモデルが搭載されている。それでも、M1やそれ以前のIntelチップ搭載モデルと比較すれば、大幅な性能向上が期待できる。

 動画編集や画像制作など、処理負荷の高い作業を行うユーザーは、レンダリング速度や起動時間の短縮を実感できるだろう。M2からの性能向上は限定的だが、予算内で最高のマシンを求めるならば、十分検討に値するだろう。

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