コラボレーションツール「Notion」日本語版、正式リリース

今回は「コラボレーションツール「Notion」日本語版、正式リリース」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 コラボレーションツール「Notion」を提供するNotion Labs Japanは11月9日、「Notion Japan 発表イベント for チーム」を開催した。日本語版Notionの正式版リリースが発表された。

 基調講演では、ゼネラルマネージャーの西勝清氏とNotion Labs 共同創業者兼CEOのIvan Zhao氏が登壇し、同社の日本におけるこれまでの取り組みとこれからについて語った。

 Zhao氏はまず、同社のミッション「Making software toolmaking ubiquitous」について言及。10億人以上いると言われるナレッジワーカーに対し、ソフトウェアを開発、修正、カスタマイズできる開発者は約2500万人。そのため、業務で使うソフトウェアが柔軟性に欠けていても、APIの利用などを知らない多くの人は自由にカスタマイズすることはできない。その結果、複数のツールを仕事で使うことになり、断片化につながるとZhao氏。Oktaの調査によると、平均的な企業は88のツールを使用しているという。

 Notionでこれを変えたいとZhao氏は述べ、ソフトウェアのサイロを抜け出し、柔軟でカスタマイズ可能、そして、「LEGO」ブロックで遊んでいるかのようなソフトウェアツールを人々に提供したいと続けた。それにより、企業は、より少ないツールを使って自らが望む方法で課題を解決でき、チームや従業員は、より効率的でより速く、これまでできなかったことをできるようになるという。

 Notionは、Zhao氏と共同創業者兼CTOのSimon Last氏が6年前に京都で開発を開始。Zhao氏は、日本の職人技やおもてなしに感銘を受けており、自社ソフトウェアに反映させたいと考えている。その後、Notionは成長し、現在、全世界でのユーザー数は2000万人。世界6カ所にオフィスを構え、従業員は400人以上、コミュニティー数は150を超える。

 日本での展開としては、2021年10月に日本語版Notionのベータ版をリリース。コミュニティーには3000人以上が参加している。コミュニティーメンバーによるNotionの利用に関する書籍の出版などもあり「日本のコミュニティーはクリエイティブだ」とZhao氏は述べる。最近では、都内で日本初となるコミュニティーポップアップを開催し、11月11日には「Notion全国ミートアップ」の開催もNotion誕生の地である京都で予定されている。

 日本では、2021年9月から2022年9月の1年間で、チーム利用のワークスペース新規開設数は2.7倍に、大規模企業向けの「エンタープライズプラン」の利用は2.3倍に増加した。「大企業においてもNotionの活用が広まっている。より多くの人数で使うというのが日本語化以降大きな動きとして見られる」(西氏)。

 企業導入としては、スタートアップから大企業まで幅広く、トヨタ自動車、三菱重工、サイバーエージェントなどがある。さらに、企業ユーザーのニーズに応えるため、世界で唯一日本でのみパートナー企業3社と提携している。

 これからの取り組みとして、Zhao氏は、日本語版Notionが正式版となったことを発表した。「日本語化された製品でより洗練されたネイティブな体験をしてもらえればと思う」(同氏)。これに伴い、日本語での検索が改良されていることも明らかにした。ヘルプセンターも完全に日本語化され、今後、日本語のヘルプガイドやビデオを公開していく予定だという。

 2022年6月に設立された日本法人では、企業での活用をサポートするためリーダーシップチームを中心に人材の採用を進めているという。さらに、「Notionチャンピオンズコミュニティ」の日本語版を開始したことを西氏は発表した。

 Notionチャンピオンズコミュニティは、「チームプラン」またはエンタープライズプランを利用するチームのチャンピオンが参加できるプログラム。「チャンピオン」とは、組織内でNotionに詳しいユーザーであり、Notionを導入したり、他のメンバーがうまく活用できるようサポートしたりしている人たちのこと。

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