グローバルでサプライチェーン変革の推進へ–キャディ・加藤代表
今回は「グローバルでサプライチェーン変革の推進へ–キャディ・加藤代表」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
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2023年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
キャディ 代表取締役 加藤勇志郎氏
2022年は、ロシアのウクライナ侵攻や台湾をめぐる諸外国の対立などが起こり、製造業のサプライチェーンと地政学リスクの関係性に大きな注目が集まり、サプライチェーンの強靭化・冗長化・柔軟化を進めることの重要性が改めて認識された一年となりました。
2022年8月に当社が製造業従事者を対象に実施した調査では「中長期的に調達・購買戦略の見直しが必要」と回答した人が9割を超え、値上げに応じても必要な部材を調達することができない、代替部品への切り替えや仕様変更が進まないといった事態に陥り、売上・利益を大きく棄損する状況にあったことが分かっています。
メーカーとサプライヤーの強固な関係性に根ざしたモノづくり、擦り合わせの力は、日本の製造業の成長を支え強みの源泉となりました。一方、世界情勢がめまぐるしく変わり、サプライチェーンのバランスが大きく変化する時勢では、これまでとは異なる対処方法が求められます。当社が創業以来培った、製造業を横断したサプライチェーン網と、企業ごとにバラバラなモノづくりの規格の読み解き・標準化の実現を目指す製造・調達のワンストップパートナー「CADDi MANUFACTURING」は受注高が大きく伸長し、サプライチェーン変革へのニーズの高まりを改めて認識いたしました。
2017年11月に創業した当社は創立5周年を迎え、世界最大の産業である製造業のサプライチェーン変革に向け、モノとソフトの両面での顧客価値提供を開始し、グローバルに事業を拡大していくフェーズに入りました。
2022年6月に新規事業の図面データ活用クラウド「CADDi DRAWER」をローンチしたほか、創業当初からの構想であったグローバル展開に向け、CADDi MANUFACTURING事業の海外進出を開始しました。3月にベトナム、11月にタイ王国に法人を設立しサプライチェーン網を構築しています。
当社は2030年に向けCADDi MANUFACTURINGの売上規模1兆円、CADDi DRAWERの販売規模1000億円という目標を掲げました。この実現に向けて、2023年度はCADDi MANUFACTURINGの米国進出を始めるほか、CADDi DRAWERの導入による顧客のデジタル変革(DX)推進に向けたご支援をますます加速させます。
今後もお客様、パートナー様、従業員、すべてのモノづくりに従事する会社・人のポテンシャル解法に向けて、テクノロジーの力を最大限活用しながらより一層挑戦してまいります。