新しい「Bing」、回答のトーンを選べる機能を一部ユーザーに提供

今回は「新しい「Bing」、回答のトーンを選べる機能を一部ユーザーに提供」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Microsoftは、人工知能(AI)を活用した新しい「Bing」のチャットボットの改良を続けており、今回、新たに回答のトーンを選べる機能を搭載したと発表した。

 同社の幹部であるMike Davidson氏は米国時間2月24日、Bingの回答スタイルを「More Precise」(より正確な)と「More Balanced」(よりバランスのとれた)、「More Creative」(より創造的な)の中から選択できる機能を一部のユーザーに向けてリリースしたとツイートするとともに、これらの選択肢が表示されているスクリーンショットを公開した。このスクリーンショットには「BingはAIを活用しているため、驚くような結果や、間違った回答が返ってくる場合もある」と記されている。

 同社はチャット機能を備えた新たなBingを2月7日にリリースしており、そのウェイティングリストの登録者数は48時間のうちに100万人を超えた。

 同社は、OpenAIの大規模言語モデル(LLM)であるGPTのどのバージョンを用いているのかについては明言していない。ただ、Bingは「ChatGPT」およびそれを支えるLLMの「GPT-3.5」より高速で正確かつ能力が高いとしているのみだ。

 MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントであるJordi Ribas氏は2月22日、Bingの検索機能とチャット機能を統合するために、同社のAIモデルである「Prometheus」をどのように用いているのかについて明らかにしている。

 同社の別の幹部によると、Bingのチャット機能は同社のさまざまな取り組みを反映し、現時点でバージョン96になっており、予想を超える人気を博しているという。新しいBingのモバイルアプリもプレビュー版として提供されている。

 同社のMikhail Parakhin氏はTwitterで、バージョン96について以下のようにツイートしている。

 「OK、当初考えていたよりも時間はかかったが、Bing Chat v96がついに公開された。試してみてほしい!現在では3段階の設定で利用が可能になった」

 同氏はこれに加えて、重要な2つの機能向上として「明確な理由もなくBingが回答を拒否するケースが著しく減少した」ことと、「回答に妄想(編集部注:hallucination、AIが真実ではない情報をでっち上げること)が入り込むケースが減少した」ことを挙げた。

 Microsoftは、モデルの混乱が招かれたり、モデルが「挑発」されるのを防ぐために、チャットにおけるやり取りの回数(ターン)に制約を課している。同社は、Bingが対話を重ねるうちに奇妙なものになっていくという報告を受け、やり取りの回数を5回に制限したが、その後これを6回に引き上げた。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
「リアルタイムLinux」がメインラインカーネルに完全統合–20年に及ぶ開発を振り返る
IT関連
2024-09-26 18:09
ハイブリッドワークで再定義されるオフィス–「コミュニケーション」とはどう付き合う?
IT関連
2023-01-01 10:52
ハッカーのビジネスモデル、サービスとしてのランサムウェア
IT関連
2021-08-16 21:28
デジタル庁は国民の理解を得られるプロジェクト工程表を明示せよ
IT関連
2022-09-09 09:45
マイクロソフト、開発環境をクラウドPCとしてデスクトップ仮想化経由で利用できる「Dev Box」のパブリックプレビューを開始
Microsoft
2022-08-17 03:14
テラスカイ社長が説く「パラダイムシフトはビジネスチャンス」
IT関連
2022-10-15 13:35
きらぼし銀行、融資支援システムを構築へ–フューチャーアーキテクトが開発支援
IT関連
2022-07-05 14:29
ネットアップ、クラウド事業戦略を発表–「シンプル」「セキュア」「フレキシブル」に注力
IT関連
2022-07-23 08:43
苦手なスピーチの練習、AIで楽しく–アップルやグーグルの出身者が作った「yoodli」とは
IT関連
2022-05-07 07:42
HashiCorp、「HashiCorp Consul 1.18」を一般提供–長期サポートを導入
IT関連
2024-03-13 08:57
濃飛倉庫運輸、業務アプリ開発をローコード化して工数を半減
IT関連
2023-02-09 16:35
F1がAI活用で強化する、レースの運用効率と持続可能性向上の取り組み
IT関連
2024-10-05 12:41
MIS、学生の成長を支援するプラットフォームを開発–「IBM watonx.ai」を活用
IT関連
2024-05-03 18:44
スマホとマイナンバーカードで本人確認 凸版印刷が事業者向けに提供
企業・業界動向
2021-04-17 20:10