象印マホービン、基幹系システムとワークフローシステムのデータ連携をAPIで自動化
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象印マホービンは、基幹系システムとデータを自動連携させるため、クラウド型ワークフローシステム「Gluegent Flow」のAPI機能を採用した。システムを提供するサイオステクノロジーが3月2日に発表した。
象印マホービンは、2023年から3年間の中期経営計画で、「デジタル化の推進」を重点課題・施策の一つに掲げている。「デジタル技術活用」「データ利活用」「デジタル人材育成」の3軸で業務の効率化を図り、高付加価値業務への転換に取り組んでいる。
2018年にはグループウェア「Google Workspace」の導入と合わせて、SAML対応したシングルサインオンを実装できる「Gluegent Gate」と、Google Workspaceだけでは不足していたワークフロー機能を補う「Gluegent Flow」を採用した。今回は新たに、営業担当者による取引価格など申請・承認業務の効率化を目指し、Gluegent Flow APIを採用。加えて自動起票ツールを開発して、基幹系システムとのデータ連携を実現した。自動起票ツールは、サイオステクノロジーのパートナー企業である、フライトシステムコンサルティングが同社向けに新規開発した。
Gluegent Flow APIと自動起票ツールを用いることで、基幹系システムのデータを使って自動的にワークフローを起票し、ワークフローの回送後、承認されたデータを再度、自動的に基幹系システムに取り込めるようになった。ワークフロー申請から上長による承認、その後の基幹系システムへのデータ登録という一連の業務の流れを自動化することで、基幹系システムのマスターとGluegent Flow間のデータの連携漏れも解消され、生産性の向上につながっているという。
Gluegent Flowで標準提供されるモバイルアプリから外出先や出張先での申請・承認が可能で、大幅な業務効率化と申請・承認時間の短縮化にも成功した。基幹系システムとの連携にだけ利用していたシステムを撤廃し、Gluegent Flowに統合したことで、これまで1件当たり約6時間を要していた設定変更などの業務を30分程度にまで短縮した。
象印マホービンでは、今回開発した自動起票ツールを活用して、基幹系システムだけでなく他のシステムでのGluegent Flowとの連携ニーズにも迅速に対応し、さらなるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指していくとしている。