立命館大、AI活用の警備システム導入–侵入や転倒を素早く通知
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学校法人立命館は、AIを活用した警備システム「アジラ」を本格導入した。4月から立命館大学・大阪いばらきキャンパスで利用している。提供元のアジラが4月21日に発表した。国内大学における同システムの本格導入は初めてだという。
アジラは既存の防犯カメラにAI機能を組み合わせ、けんかや侵入などの迷惑行為、転倒やふらつきなど助けが必要な動きを検出した時のみ、瞬時に映像を通知するため、映像をモニタリングする警備員の業務を軽減するほか、見落としをなくすことが期待される。
立命館は2022年12月から、同校の新たなキャンパス創造の取り組みとして、立命館大学・大阪いばらきキャンパスの防犯カメラにアジラを設置し、試験的に導入・運用してきた。4カ月の試用導入期間に運用面の確認、課題の洗い出し、警備体制の見直しを行い、同キャンパスでの本格導入を決定した。
不特定多数の人々が出入りする大学のキャンパスには、従来多くの防犯カメラが設置されているが、カメラ映像の活用範囲は録画にとどまっており、事件や事故が発生してから確認などに利用されることが大半だった。
アジラは、各カメラに録画されている通常行動をAIが自律学習し、通常行動から逸脱した動きを「違和感」として検知。不審な行動や助けが必要な状況を捉え、すぐに通知することで事件事故の防止を図る。
同システムは、既設のカメラをそのまま利用でき、サーバー1台で最多50台分のカメラ映像を解析する。また、ローカルで完結するネットワーク構成により映像が外部へ流出するリスクが低く、安全な環境で利用できるとしている。