日刊工業新聞社、共通ID基盤導入–パーソナライズされた情報提供図る
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フューチャーは、日刊工業新聞社のデジタルコンテンツを中心としたビジネスモデル変革を支援する一環として、利用者一人一人に最適な情報やサービスの提供を可能にする共通ID基盤「日刊工ID」を2022年12月に構築したと発表した。2023年3月には、「日刊工IDポータルサイト」と「日刊工業新聞電子版」「TREK!」「Biz-Nova」「NIKKAN EVENTS」「ニュースイッチ」「Nikkan Book Store」全6サービスのシステム連携が完了した。
フューチャーは2020年から、日刊工業新聞社のIT戦略パートナーとして、同社のビジネス変革を支援している。第1弾として、2021年9月にフューチャーのメディア業界向けコンテンツ管理システム(CMS)「GlyphFeeds」を導入し、記事や写真などのコンテンツを統合管理する仕組みを整備。これにより、日刊工業新聞社はコンテンツを紙面、電子版、ニュースサイトなど、さまざまな媒体へ素早く横展開しつつ、一つ一つのコンテンツの価値を商品化することが可能となり、コンテンツマーケットのTREK!による新たな収益モデルを確立したという。
今回のプロジェクトでは、従来サービスごとに必要だった会員登録フローを統合し、日刊工業新聞社が提供するさまざまなサービスを利用できる日刊工IDを導入。同社が主催する展示会やイベントの来場者、オンライン参加者のデータも同IDで管理でき、利用者は日刊工IDポータルサイトを介して各種サービスを利用できる。ID管理・認証・顧客データの蓄積を担う「共通サービス基盤」と利用者向けポータルサイトの整備によって、利用者の利便性が向上するとともに、日刊工業新聞社は顧客データを一元管理でき、今後は利用者一人一人のニーズに合ったマーケティングも可能となる。
開発に当たってはリポジトリーツール「Futurefraqta」を活用し、フロントエンドに適用したユーザーインターフェース(UI)フレームワーク「Vue.js」や、バックエンドに適用したGo言語のコードを自動生成する仕組みを導入。こうしたフューチャー独自の開発ノウハウの活用と全体構想から開発・実装までを一貫して行うプロジェクト運営により、プログラム品質の平準化とともに11カ月という短期間での基盤構築を実現したという。
日刊工業新聞社 執行役員デジタル事業・DX担当の明豊氏は「当社は『産業情報で未来をよくするプラットフォーマーになる』をミッションとして、DXに強く取り組んでいる。フューチャーには当初から経営・業務・システムの視点で伴走してもらうことで、共に描いたデジタル戦略が業務とシステムに着実に反映され始めていると実感している。今回の日刊工IDでは、利用者の皆さまの利便性が向上するとともに、個々のニーズを捉えた新たな提案ができる土台が整備された。今後も、当社の強みである産業情報を多くの方々に活用いただける取り組みを進めていく」とコメントしている。