DevOpsエンジニアを目指す人へ–その良い面と悪い面、醜い面とは
今回は「DevOpsエンジニアを目指す人へ–その良い面と悪い面、醜い面とは」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
DevOpsエンジニアは、今日の経済状況下において最も需要が高い職業の1つと言える。しかしそうした役割を担うには、技術開発の分野で豊富な経験とともに、業務的観点からの深い洞察力を有している必要がある。また、今日主流となっているアプローチであったとしても著しい速度で陳腐化していくため、常に学習を続けていくという姿勢も求められる。
クラウド環境とオンプレミス環境の双方におけるソフトウェアの継続的な開発と配備を確実なものにするという目的の下で、自動化とコラボレーションを統括するDevOpsエンジニアに対する需要は高く、その給与も高い水準となっている。例えばTalent.comによると、米国でのDevOpsエンジニアの平均年収はおよそ13万4000ドル(約2030万円)だという。
DevOpsを実践しているエンジニアたちは自らの職業について、喜びが多い一方、落とし穴も多いと指摘している。経験豊富なDevOpsエンジニアであるBrad Morgan氏は最近のYouTube動画の中で、仕事をしてく上ではまず、基盤となっているテクノロジーについての基本的な理解が必要だと述べている。
その中で最も重要となるのはLinuxのスキルだという。Morgan氏は「現代のDevOpsでは何をするのかに関係なく、Linuxを用いることになる。Linuxへの深い造詣は絶対に欠かせないというのが私の意見だ。基本を押さえているとともに、Linuxの動作をよく理解しており、ターミナルや基本コマンドを使いこなせる必要がある」と述べている。
Morgan氏は、Linuxコマンドを自動化するために用いるbashスクリプトの作成も、DevOpsエンジニアに求められる重要なスキルだとし、「bashスクリプトはDevOpsの世界で多用されている。われわれが構築している多くのパイプラインは、bashスクリプトをはじめとする何らかのスクリプトを用いている」と述べている。
さらにMorgan氏は、クラウド関連も基本スキルとして重要だとし、「Amazon Web Services」(AWS)や「Google Cloud」「Microsoft Azure」といった主流のクラウドに関するスキルを培っておくことでより需要が高く、現在の、あるいは未来の雇用主にとってより望ましいキャリアパスが開かれる可能性があると語っている。
Morgan氏は、クラウド関連の詳細なスキルを学ぶ際には、1つのクラウドに特化して進めていくよう勧め、「クラウドの何でも屋を目指すのはやめておいた方がよいだろう。どれか1つのクラウドに絞った専門家になることを目指した方がよい。また、いったんどれか1つに精通すれば、他のクラウドにも容易に取り組めるようになる」と語っている。
DevOpsエンジニアになるための公式の学習コースなど存在していない。Morgan氏は、どのようなキャリアを追い求めているのであれ、この分野における最適なスキルアップ手段は自習だとした上で、「常に学び続け、学ぶことを楽しみとする必要があり、自ら挑戦し続けていかなければならない」と述べている。
常に学び続け、スキルを最新のものに磨き続ける必要性は、もう1人の経験豊富なDevOpsエンジニアであるHomebrew Henry氏による最近のYouTube動画でも強調されている。同氏は、「DevOpsエンジニアの道を歩んでいくと心に決めたのであれば、常に新しい物事を学び続けるという姿勢を貫かなければならない」と述べている。