コニカミノルタ、教育データ活用を可能にする学校教育向けソリューションを発売
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コニカミノルタとコニカミノルタジャパンは、学校教育向けソリューション「tomoLinks」を全国の教育機関や教育事業者向けに発売した。tomoLinksは、「学習支援」サービス、「先生×AIアシスト」サービス、「授業診断」サービスの3つのサービスで構成されている。
「学習支援」サービスは、教員、児童生徒、保護者が直観的に操作できる分かりやすいユーザーインタフェースで、情報通信技術(ICT)を使った双方向授業や遠隔授業、連絡帳などの学校と家庭の両方の学習活動をオールインワンで実現する。
「先生×AIアシスト」サービスは、子どもたちの教育データを元に一人一人の学力定着度合いをAIが分析し、それぞれの児童生徒に合った学びの学習方法を提案する。同サービスは、国内初の紙教材を含むあらゆる教材に対応可能な教育データ分析AIサービスとなる。
「授業診断」サービスでは、授業の様子をAI分析し、児童生徒の発言量や挙手、視線などをデータ化する。さらに教員や実習生の板書や机間指導などを分析し、児童生徒の学力および教員に関する指導力の成長を支援する。
両社は、まず「学習支援」サービスを発売し、「先生×AIアシスト」と「授業診断」サービスは、プレビューリリースとして先行販売を始める。なお、「先生×AIアシスト」と「授業診断」サービスは、今夏からの一般提供を予定する。
教育現場では、文部科学省の「GIGAスクール構想」で学内ICT環境が飛躍的に充実した。しかし、GIGAスクール構想に次の段階(NEXT GIGA)を見据えた際に、より簡単に安心して利用できる学習支援サービスの進化が求められているとする。教育データ活用も注目され、Society5.0のコンセプトであるサイバー(仮想)空間とフィジカル(現実)空間の融合が教育の現場でいかに実現していくかの具体提案が必要とされている。
tomoLinksの「先生×AIアシスト」の分析AIは、国内で初めて教材に依存せずに、学校が所持している既存の学力データや、新たにデジタルで提供されるさまざまな企業の教材の学力データなどを分析することが可能だ。
先行導入している大阪府箕面市の小中学校では、児童生徒約1万3000人の10年分の学力テストや、生活状況調査から把握できる環境データを元に、独自の分析AIモデルを作成して教育データの活用を実践した。その結果、60%以上の児童・生徒の学力が向上し、デジタル学習教材に取り組む児童生徒が5.5倍に増えたという。
従来、教材と分析AIがひも付き一体提供されたが、tomoLinksは教材選択の制限を開放し、児童・生徒一人一人がそれぞれに取り組んできた学習内容に基づいて、個別に最適な学習内容を提示できる。