「Flutter 3.10」正式リリース。カラースキーマの自動生成などMaterial 3対応強化、新レンダリングエンジン、WebAssembly対応など。Google I/O 2023
今回は「「Flutter 3.10」正式リリース。カラースキーマの自動生成などMaterial 3対応強化、新レンダリングエンジン、WebAssembly対応など。Google I/O 2023」についてご紹介します。
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Googleは5月10日(日本時間11日)に米カリフォルニア州マウンテンビューで開催中のイベント「Google I/O 2023」で、Dart言語向けのフレームワーク「Flutter」の最新版となる「Flutter 3.10」の正式リリースを発表しました。
Explore the #GoogleIO updates on progress across themes for Flutter and Dart. → https://t.co/aBQmQQ8ktC
Seamless web integration
Improved web performance with WebAssembly
Graphics performance with Impeller
Continued focus on the dev experience
… and more!— Flutter (@FlutterDev) May 10, 2023
Flutter 3.10では、Material 3へ対応強化、グラフィック性能の向上、サプライチェーンの安全性を示すSLSA level1への対応、WebAssembly対応など多くの新機能や性能向上などを実現しています。
カラースキーマの自動生成などMaterial 3対応強化
Material 3対応では、アルゴリズムによるカラースキーマの生成機能が追加されました。
任意の色から自動的にアクセシビリティと視認性が約束されたカラースキーマが生成できます。
その他、Material 3に対応したドロップダウンメニュー、ナビゲーションドロワー、タブバー、スナックバー、サーチバーなどが利用可能になっています。
iOS/macOS対応では、エディタブルテキストウィジェットのスペルチェック対応、クパチーノスタイルのチェックボックス、コンテキストメニューの改善に加えて、iPadやiPhoneのワイヤレス接続によるデバッグが可能になりました。
ImpellerがiOSのデフォルトレンダリングエンジンに
iOSのMetalやAndroidのVulkanなどのハードウェアアクセラレーションをフル活用する高速なレンダリングエンジン「Impeller」が、iOSでデフォルトのレンダリングエンジンとなりました。
Flutter 3.10でiOS向けに作られたすべてのアプリがImpellerを使用するようになり、より高速な描画が実現されます。
Android版のImpellerも開発が進められています。
SLSA Level 1に適合
Flutterは数年にわたってソースコードやライブラリ、ビルドプロセス全体についてセキュリティの見直しを行い、保護された信頼できるビルドプラットフォームでの自動ビルドを可能にしたことなどでアーティファクトの改ざんを防ぎ、サプライチェーンのセキュリティを向上させてきました。
これによってFlutterはSupply Chain Levels for Software Artifacts (SLSA) Level 1に適合することとなりました。
WebAssembly対応のデモも
Dart言語とFlutterはWebAssemblyへの対応を表明しています。
今回、FlutterのアプリケーションをWebAssemblyとしてビルドし、ガベージコレクションのフラグを有効にしたChrome上でWebAssembly版Flutterが実際に動作するデモも今回紹介されました。
参考:WebAssemblyにガベージコレクション機能が登場、Chrome 111で試験的実装に。Dartなど高級言語のWebAssembly対応へ前進
Google I/O 2023
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