デル、ストレージのセキュリティとエネルギー効率を高める新機能発表
今回は「デル、ストレージのセキュリティとエネルギー効率を高める新機能発表」についてご紹介します。
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デル・テクノロジーズは5月19日、「PowerStore」ストレージ製品の最新版ソフトウェア(V3.5)を発表した。米国防総省(DoD)のセキュリティ要件への対応とエネルギー効率の向上を図る新機能を提供する。
最新版では、DoDが規定する厳格なサイバーセキュリティ要件の「Security Technical Implementation Guides」(STIG)に対応し、多要素認証やランサムウェアなどの侵害からデータを保護する改変・削除不可のスナップショットなどを提供するほか、ファイルアクセス権限の管理を強化している。
同日に記者会見したストレージプラットフォームソリューション事業本部 システム本部 ディレクターの森山輝彦氏は、「STIGは米国政府機関のさまざまなセキュリティ要件の中でも厳しく、DoD専用の『STIGモード』を搭載している。一般のユーザーがSTIGモードを使用するわけではないが、この厳しい基準を満たしたことで、お客さまに自信を持って当社のストレージをお勧めしたい」と話した。
データ保護の点では、PowerStoreからバックアップ製品の「PowerProtect DD」(物理機器版/ソフトウェア版)に直接バックアップでき、PowerStoreとPowerProtect DDそれぞれのデータ重複排除機能などを活用してバックアップデータのサイズを最大で65分の1に削減できるとする。またバックアップ先として、Amazon Web Services(AWS)とGoogle Cloud、Microsoftの「Azure」のクラウドサービスも利用できるようになった。
エネルギー効率の点では、最新版ソフトウェアと第2世代のストレージハードウェアの組み合わせで60%効率が向上し、1ユニット当たりのデータ記録密度も61%増加するとのこと。システム構成管理のオープンソースソフトウェアのTerraformとAnsibleも新たにサポートして、PowerStoreストレージのプロビジョニング効率を高めた。コンテナー環境と同社製ストレージを連携させる「Dell Container Storage Modules App Mobility」にも対応し、クラウドやオンプレミスで稼働するコンテナーとPowerStoreストレージの運用の柔軟性を高められる。
森山氏は、同社としてストレージやサーバー、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)システムなどの性能や機能、セキュリティを高めるソフトウェア開発に多くの投資をしていると説明し、2023年前半にストレージにまつわる機能だけで2000件以上のアップデートを実施しているとアピールした。