ロールス・ロイスの責任者に聞く、ローコード開発がもたらすデジタル変革
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ローコードプラットフォームによってアプリケーション開発が民主化され、あらゆる種類のビジネスプロフェッショナルは自らが直面している課題を解決するためのソフトウェアソリューションを自身の手によって生み出す機会を得るようになっている。
エンジニアリング大手のRolls-Royce Holdingsもその機会を活用している。同社の最高デジタルおよび情報責任者(CDIO)であるStuart Hughes氏はMicrosoftの「Power Apps」プラットフォームの導入を監督してきている。
航空宇宙産業と防衛産業の大手である同社はMicrosoftと協力し、従業員がローコード技術を導入し、生産性の向上と研究開発のサポートに向けたツールを開発できるようにするための手助けをしている。
そういった中、Hughes氏は、社内の多くの従業員が独自アプリケーションの開発を始めてくれることを期待している。
同氏は「われわれが今日Microsoftの『Office』スイートを使っているように、未来においてはPowerプラットフォームを使っているだろう」と述べ、「私はこれが当社の従業員にとって真に生産性を高めるツールだと考えている」と続けた。
Rolls-Royceでこれまでに開発されたローコードアプリには、同社の研究開発部門向けに構築された、24時間365日対応のオンコールシステムや、従業員が他の従業員に称賛を送れるアプリ「Kudos」、重要な情報を可視化するアナリティクスダッシュボードなどがある。
Hughes氏はこういったアプリを「マイクロイノベーション」と呼んでおり、これら小さな改善がもたらすメリットの積み重ねによって、2022年を通じたコスト効率の向上と節約効果が800万〜1000万ポンド(約14億〜17億円)に上ったと見積もっている。
調査によると、市民開発に舵を切っているのはRolls-Royceだけではない。