LIXIL、ローコード開発基盤の整備で数億円単位のコストを削減
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OutSystemsジャパンは、住宅設備機器大手のLIXILが全社共通ローコード開発基盤に「OutSystems」での採用事例を発表した。これによりLIXILは、試算ベースで数億単位の開発コスト、運用コスト、ライセンスコストを削減したとしている。
LIXILは、事業変革と消費者需要への対応、従業員の生産性向上を目的に、ITシステムの自社開発化(内製開発)を進めている。その一環で2017年にOutSystemsを導入した。2020年にはOutSystems活用の統括部門「Center of Excellence」(CoE)を設置して、開発と運用を迅速かつ効率的に進められる体制を構築した。CoEは、OutSystemsを使った開発初心者に習熟プログラムを用意したり、チームでの情報共有やOutSystemsに関する情報ポータルサイトの更新、社内SNSを通じて問い合わせに対応したりしている。
OutSystemsを使った内製開発では、まず既存システムの刷新に取り組んだという。既存システムは、大規模化や複雑化、保守開発の属人化が問題になっていたとし、刷新手法としてパッケージ製品では柔軟性、全て独自開発したのでは費用と期間が問題になるため、OutSystemsでこれらの問題を解決した。
LIXILは、OutSystemsを社内の標準的なプラットフォームとして、システムニーズへ迅速に対応できる体制を整備。2022年に営業刷新と働き方改革のために、国内全営業担当者が使う営業支援システムを約半年で刷新した。LIXILの試算で数億円単位のコスト削減になる。
OutSystemsジャパンの発表にLIXIL システム開発運用統括部の担当者は、「OutSystemsを共通プラットフォームとして5年以上が経ち、その間にプロジェクト数が着実に増加し、レガシーシステムの課題解決や新規開発の迅速化、ユーザーを含むチームが自律的にシステム開発に取り組む『デジタルの民主化』の推進にも貢献している。今後はもう一度原点に立ち返り、現状の見直しと改善を通じて、OutSystemsが持つメリットを限界まで引き出し、システムが提供する価値を最大化することに改めて挑戦したい」とコメントを寄せた。
今後LIXILは、デジタル部門でOutSystemsのトレーニングを必須とし、今後もシステム内製化を推進し、製品工場で使用するアプリケーションと、消費者向けアプリケーションの開発にも取り組む予定だという。