マイクロソフト、クラウドべースの仮想開発環境「Dev Box」を一般提供
今回は「マイクロソフト、クラウドべースの仮想開発環境「Dev Box」を一般提供」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoftは米国時間7月10日、開発用仮想ワークステーションサービス「Microsoft Dev Box」の一般提供開始を発表した。プレビュー版は1年近く前から提供されていた。
クラウドベースのこのサービスは、設定済みの仮想環境を開発者に提供することで、開発チームにスケーラビリティーの高いソリューションをもたらすことを目的としている。
クラウドベースのワークステーションを利用することで、開発者はインターネット接続を介してどこからでも、そしてどのようなデバイスを使っていたとしても自らの開発環境にアクセスできるようになる。またこのプラットフォームは、開発者が必要とするツールやライブラリー、フレームワークの全てをあらかじめ設定しておける機能も搭載している。そしてこうした設定はプロジェクトに合わせて変更することも可能になっている。
クラウドベースのこの環境は、プログラマーがインフラではなくコードに注力できるようにすることを目的としている。Dev Boxは、よく利用されている開発ツールと連携できるようになっており、「Microsoft Visual Studio」をはじめとする複数のMicrosoft製品との間でシームレスな統合を実現している。
また、Dev Boxは「Microsoft 365」や「Microsoft Intune」とも統合され、セキュリティコンプライアンスや、統制された開発環境といった、エンタープライズレベルの管理能力も提供する。
さらにDev Boxサービスによって、複数の開発者が同一仮想環境内で共有されているプロジェクトの作業を進められるようになるため、チームメンバー間のコラボレーションが最適化される。
このサービスは、3種類の組織的役割を念頭に置いたものだ。1つ目の役割は、セキュリティポリシーとネットワーク設定を管理、設定する権限を有し、Intuneと「Microsoftエンドポイントマネージャー」を介して開発ボックスを管理するIT/開発インフラの管理者が担う。
2つ目の役割は、プロジェクトやタスクに応じてカスタマイズされた開発ボックスのプールを生成する権限を持つ開発チームのリーダーに属する。そして3つ目は、プロジェクト向けとして作成されているプールから取得した、セルフサービス型のオンデマンド開発ボックスを使用する開発者のものだ。
「Azure Compute Gallery」も、ベースイメージを共有し、Dev Boxエコシステム内のイメージのバージョンを管理するためのスケーラビリティーの高いプラットフォームとして機能するため、チームや開発者はプロジェクトに特化してあつらえられたワークステーションを簡単に生成できるようになっている。
Dev Boxの価格は用途や規模によって異なっている。その構成については、8基の仮想CPU(vCPU)で32GBのRAMと256GBのストレージが利用可能なものから、32基のvCPUで128GBのRAMと2048GBのストレージが利用可能なものまでが用意されている。