Google Labs、言語モデル「NotebookLM」の提供開始を発表–まず米国から
今回は「Google Labs、言語モデル「NotebookLM」の提供開始を発表–まず米国から」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Googleは人工知能(AI)に積極的かつ本格的に取り組んできている。そのことは、同社が「Google Bard」チャットボットを急きょ立ち上げたことを見ても分かる。そして同社は今回、「AIファーストなノートブック」機能をローンチし、AI製品をさらに拡充していこうとしている。
「NotebookLM」というこの機能は、ノート作成ソフトウェアに対するGoogleの答えであり、言語モデルをその中核に据えたものとなっている。NotebookLMは一般的なチャットボットとは異なり、ユーザーが既に持っているコンテンツをベースに、ユーザーのコンテンツ理解をAIによって深めていけるようにする。
Googleは同社ブログに「NotebookLMと従来のAIチャットボットの大きな違いは、NotebookLMではユーザーのノートや情報源を『土台にして』言語モデルが稼働するところにある」と記している。
例えば、NotebookLMに「Googleドキュメント」の文書をドロップすると、その要約が自動作成されるとともに、重要なトピックや、ユーザーがその内容をより深く理解できるようにするための質問が提示される。
また、アップロードした文書に関する質問をNotebookLMに投げかけ、重要な言葉の用語集や、特定の観点から見た要約を生成させることもできる。
同ブログ投稿によると、投資家を募ろうとしている新興企業であれば、ピッチデック(新興企業が投資家向けに自社の概要や計画を説明するためのドキュメント)をアップロードし、投資家から出てきそうな質問を生成させることもできる。また、コンテンツ制作者であれば、動画のアイデアを共有し、動画の脚本を生成するよう指示することもできるという。
NotebookLMはGoogle Labsの小規模チームによって開発された実験的な製品だ。同チームは、このテクノロジーの広範な展開に先立ち、テストを通じフィードバックを得てブラッシュアップしたい考えだ。NotebookLMは米国の少数のユーザーを対象に間もなくテストが開始される。興味のある人はウェイトリストに登録できる。
このテクノロジーは、同社の開発者向け年次会議「Google I/O」において、AI関連の数々の成果とともに発表されたものであり、当初は「Project Tailwind」と呼ばれていた。またGoogleは米国時間7月13日、Google I/Oで発表していた、Google Bardのプロンプトで画像を使用できるようにする機能など、同製品に対する複数の追加機能も公開した。