AIチャットボット、最も多くのユーザーデータを収集しているのは「Gemini」
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「DeepSeek」のような中国製の人工知能(AI)モデルに対する懸念が高まっているが、少なくともデータプライバシーに関しては、その不安が大げさかもしれないことを示唆する新しい調査がある。実際、米国ベースの人気AIチャットボットの中には、ユーザーの個人情報をDeepSeekよりも収集しているものがあるかもしれない。
有名なVPNプロバイダーのSurfsharkが2025年2月に発表したデータから、「Google Gemini」が最もデータ集約的なAIチャットアプリであることが判明した。これに対し、DeepSeekは調査対象となった人気アプリ10本の中で5位になっている。
調査チームは、Appleの「App Store」で人気上位のチャットボット「ChatGPT」「Gemini」「Microsoft Copilot」「Perplexity」「DeepSeek」「Grok」「Jasper」「Poe」「Claude」「Pi」について、プライバシーに関連する詳細情報を分析した。その上で、ユーザーに関連づけられたデータを収集しているか、サードパーティーの広告主がアプリに含まれているかなど、各アプリが収集しているデータの種類を比較した。
この調査から、Google Geminiは競合アプリよりもはるかに多くの個人情報を収集しているとの判断に至った。Geminiは35種類のユーザーデータのうち、位置データ、ユーザーコンテンツ、デバイスの連絡先情報、閲覧履歴などの慎重な対応が必要なデータを含む22種類のデータを収集している。これは、今回の調査で対象となった他の人気チャットボットが収集しているデータを、大幅に上回っている。
詳細な位置情報のデータを収集していたのはGemini、Copilot、Perplexityのみだったが、調査対象のチャットボットの約3割が、位置情報や閲覧履歴といったユーザーの機密データをデータブローカーなどのサードパーティーと共有していた。
また、調査対象チャットボットの3割がユーザーデータをトラッキングしている。特に、Copilot、Poe、Jasperは、ユーザーをトラッキングするためのデータを収集している。つまり、アプリから収集されたユーザーデータが、ターゲティング広告や広告測定指標を目的として、サードパーティーデータと関連づけられているということだ。
Surfsharkの調査チームによると、CopilotとPoeはトラッキングする目的でデバイスIDを収集しており、JasperはデバイスIDだけでなく、製品インタラクションのデータ、広告データ、「アプリでのユーザーの活動に関するその他のデータ」を集めている。