金属対応RFIDで建設用軽仮設機材の管理作業を2割削減–DNPとアクトワンヤマイチ
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大日本印刷(DNP)は、建設用軽仮設機材のレンタルを専門に行うアクトワンヤマイチが、金属対応RFIDを利用した機材管理システムを導入したと発表した。5カ月の試用期間で機材などの入出庫・検収作業時間を従来に比べ約20%短縮し、従来の業務の流れを大幅に変えることなく、運用現場に則した操作性を実現しているという。
DNPは、同システムやRFIDタグ・機器・システム一式を貸し出し管理対象物の読取りテストを実施できる「DNP RFID導入検証支援サービス」などについて、機材レンタルや建設業界を中心に販売を強化し、2025年度までに累計5億円の売り上げを目指す。
同システムは、UHF帯の金属対応RFIDと通信機器、管理システムで構成されている。このRFIDは、建築現場や高圧洗浄工程などの過酷な環境における高い耐久性も備える。RFIDは、一般的に金属に取り付けると通信距離が短くなるものの、足場やはしごなどの軽仮設機材に適用できる金属対応のRFIDを取り付けることで、複数のRFIDの一括読み取りを可能にしたとする。
また、RFIDに製品コードなどをレーザーで印字し、スマートフォンアプリで撮影することで、機材管理システムと連携できる。
同システムを利用することで、従来、紙帳票で行っていた目視確認や手書き入力などのアナログ業務をペーパーレス化でき、作業時間の短縮やミスの低減、作業手順のバラつきの解消などにつなげることが可能だ。
アクトワンヤマイチは、DXによる業務効率化などに取り組み、「業務の標準化」かた「ペーパーレス化」「RFIDを使った効率化」へとステップを踏んだ計画の立案と実施に注力している。
2019年にはDNPが、タブレット端末用アプリを提供し、「業務の標準化」と「ペーパーレス化」がスタート。2021年には「DNP RFID導入検証支援サービス」を活用して、数メートル離れても複数のIDを読み取れる「RFIDを使った効率化」の検討を進めてきた。今回、「金属対応RFIDを利用した機材管理システム」が同社の業務効率化に有効であるとの判断から、導入に至った。