パナソニック インダストリー、AI搭載サーボシステム提供へ–人の作業時間を9割削減
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パナソニック インダストリーは9月13日、業界最高水準のモーション性能を実現し、熟練者を超える緻密な調整をAIが行うサーボシステム「MINAS(ミナス)A7ファミリー」を製品化した。モーション性能とは、サーボシステムの評価指標となる応答性や位置決め精度に関する性能。2024年1月から国内で提供し、順次グローバルに展開することを予定している。
サーボモーターの自動調整技術が進化する一方、半導体製造装置や電子部品実装機など非常に精密な位置決め性能が求められる装置に対しては、従来の自動調整では十分な結果を得られず、現在でも熟練のエンジニアの手動調整技術が求められている。
同製品は、AIを活用して調整作業を自動化。位置決め指令が完了してから、要求精度の位置に到着するまでの「位置決め整定時間」を熟練者比で45%、調整にかかる作業時間を90%以上削減する。
モーターが与えられた速度指令にどれだけ迅速に応答できるかを示す「速度応答周波数」は、同社従来比1.25倍で業界最高4.0kHz以上、モーター1回転当たりのパルス数「エンコーダー分解能」は業界最高水準の27bitを実現した。
パナソニック インダストリーは、顧客の装置性能の向上や熟練者に依存しない生産現場に貢献するとともに、装置で製造される製品の品質不良による廃棄ロスの削減、装置タクトタイム(1つの製品を製造するのに必要な目安時間)の短縮で、製造現場における環境負荷の低減を支援する。
主な用途は、半導体製造装置、電子部品実装機、工作機械、産業用ロボットなど。生産拠点は、グローバル生産体制の強化に向けて、サーボシステム生産拠点である中国広東省の珠海工場に加え、兵庫県の竜野工場でも生産する。