サイバー脅威に対抗するマイクロソフトの「Secure Future Initiative」とは
今回は「サイバー脅威に対抗するマイクロソフトの「Secure Future Initiative」とは」についてご紹介します。
関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
テクノロジーを取り巻く状況は刻々と変化しており、この1年だけを振り返ってみても、生成AIのような強力な新技術が登場している。こうした技術進歩によってサイバー攻撃はますます巧妙化しつつあり、Microsoftはこの問題に取り組もうとしている。
Microsoftは米国時間11月2日、同社の次世代サイバーセキュリティ対策である「Secure Future Initiative」を発表した。
Microsoftの副会長兼プレジデントBrad Smith氏は、取り組みを発表するブログ記事で、「Microsoftの社内では、この数カ月の間に、スピード、規模、巧妙さを増すサイバー攻撃に対して新たな対応が必要だという結論に達した」と述べている。
「私たちは本日、次世代のサイバーセキュリティ対策を追求する新たな全社的取り組みをスタートさせた。私たちはこの取り組みを『Secure Future Initiative』(SFI)と呼んでいる」
この全社的な取り組みは、3つの柱を中心として進められる。その3つとは、AIによるサイバー防衛、基礎となるソフトウェアエンジニアリングの進歩、そしてサイバー脅威から民間人を守る国際規範の適用を強力に推し進めることだ。
AIによるサイバー防衛の取り組みでは、Microsoftが持つデータセンターのグローバルネットワークと高度な基盤AIモデルを生かして、顧客や国がサイバー攻撃から身を守るために利用できる、AIを使用したサイバーシールドを構築する。
第1に、Microsoftは、AIツールやAIを使用した技術を使って同社の脅威インテリジェンスを進歩させ、サイバー脅威を検知・分析する手段を改善する。
「脅威アクターは、干し草の中に針を隠すようにして膨大なデータの中に身を隠そうとしているが、AIは針の山の中からでも1本の針を見つけられるようになりつつある」とSmith氏は言う。
同社はまた、AIを活用して、数が限られているサイバーセキュリティ専門家が最大限に力を発揮できるようにすることで、企業がサイバー攻撃に対抗するスピードを高めようとしている。
その例の1つが、大規模言語モデルとセキュリティに特化したAIモデルを組み合わせることによって、ユーザーにワークフローを効率化するための分析情報や推奨事項を自然言語で提供するツールである「Security Copilot」だ。
また同社は、これらのAIサービスの実装は、同社の責任あるAIに関する原則に従って、適切なセキュリティ保護の仕組みを設けながら進めると約束している。