マイクロソフトのRPAツール「Power Automate Desktop」、自動実行中は別画面になり人間の操作を邪魔しない「Picture-in-Picture」機能がプレビューに

今回は「マイクロソフトのRPAツール「Power Automate Desktop」、自動実行中は別画面になり人間の操作を邪魔しない「Picture-in-Picture」機能がプレビューに」についてご紹介します。

関連ワード (事実上、内側、占有等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


マイクロソフトは同社のRPAツール「Power Automate Desktop」の新機能として、ロボットの自動実行中は画面を自動的に別の仮想デスクトップ画面に切り替えることで、自動実行中でも並行して人間が通常の操作を行える「Picture-in-Picture」モードのプレビュー公開を開始しました。

これまで自動実行中はコンピュータが画面を占有していた

Power Automate Desktopは、人間がマウスやキーボードを操作するのと同じようにコンピュータに操作を覚えさせ、それを自動実行させることが可能です。

これまではコンピュータが自動処理を行っている最中は、コンピュータが画面上でアプリケーションの起動やデータのコピー&ペーストなどのさまざまな操作を行うため、並行して人間が別の作業を行うことは事実上できませんでした。

しかし今回プレビューとなった新機能の「Picture-in-Picture」では、自動実行中の画面が仮想デスクトップに移行するため、人間は元のデスクトップ画面で自由に操作ができるようになります。

下記はその「Picture-in-Picture」機能を実行中の画面です。デスクトップ画面の内側にウィンドウが表示され、その中でPower Automate Desktopによる自動実行が行われます。

fig

この画面はクリックしても反応しないような設定が可能で、間違ってクリックしてコンピュータの自動操作を邪魔することも防げます。

RPA専用PCの用意が不要に

RPAツールはプログラミングが不要で自動処理を設定できるため、営業部門などさまざまな現場での処理の自動化で活用されていますが、Power Automate Desktopに代表されるデスクトップ型のRPAツールでは自動実行中にPCの画面が占有されて人間が操作できなくなるため、RPAツール実行用の専用PCを用意していた組織も少なくなかったはずです。

新機能「Picture-in-Picture」は、自動実行中も人間が作業できるようになるためRPAツール実行用のPCが不要になります。これはPower Automate Desktop導入のハードルを下げ、また利用コストの低減にも役立つでしょう。

「Picture-in-Picture」の利用には、Power Automate Desktopの有料サブスクリプションもしくは従量解禁性の環境が必要となります。

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