NTTPC、ネットワーク運用の自動化サービスを提供–攻めのDX推進へ
今回は「NTTPC、ネットワーク運用の自動化サービスを提供–攻めのDX推進へ」についてご紹介します。
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NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は5月22日、ネットワークの可視化や運用効率を向上させるSD-WANサービスとして、AIでネットワークとセキュリティの運用を自動化する企業向け統合ネットワークサービス「Prime ConnectONE」を発表した。
従来の「Master’sONEネットワーク」を置き換えるPrime ConnectONEは、ダッシュボードの刷新や顧客の利用状況を踏まえた柔軟な設定を可能とする。同社 サービスクリエーション本部 本部長 三澤響氏は「顧客は(ネットワークの)状態監視やリードタイム拠点のセキュリティ強化などの多くの課題を抱えている」と提供の背景を述べた。同サービスは7月31日から提供する。
昨今は少子化の影響により、業種を問わず人材不足に悩まされている。三澤氏によれば、IT部門は「(従来のサービスでは)限られた人材でネットワーク、セキュリティ、クラウドなどの運用管理を強いられ、大変な業務になっている」という。同社は、現状のAIを活用して、故障原因の特定やマルウェアなどに感染した端末を自動隔離するPrime ConnectONEの提供に至った。
同社は、SD-WANサービスとして2006年からMaster’sONEネットワークを提供しているが、Prime ConnectONEは18年ぶりの刷新となる。具体的な変更点としては、「ネットワークデバイスの故障対応によるダウンタイムの極小化」「パートナー企業を含めたネットワークデバイスの状態監視」「LAN/WANの切り分け機能」「NTTグループのフレッツサービスや電力系アクセスサービスの選択」「企業のネットワークからインターネットに直接アクセスするインターネットブレイクアウトの課題となるセキュリティリスクの軽減」だ。
三澤氏は「IT部門による運用業務の負担を軽減し、『攻めのDX』に向かってほしい」と述べ、ネットワーク運用の負担を軽減するサービスだと主張した。
ただし、一連のサービスを一挙に提供するのではなく、段階的に各サービスを提供する予定だという。例えば、ダッシュボードは同サービスの提供時点で請求情報やトラフィックレポートなどを提供するが、2025年を目標にAIによる自動故障検知、故障復旧の自動手配、アプリケーションの利用状況把握といった機能を実装する。
整理すると、2024年7月段階ではLAN/WAN切り分け機能やダッシュボードによる一元管理、セキュリティ周りの強化を行い、同年12月を目標に自動拠点開通機能やパートナー企業向け運用機能、ネットワークの拡充とセキュリティ対策の強化を行う。さらに2025年には前述したダッシュボードの強化や故障デバイスの自動検知によるネットワークの自動運用、マルウェア感染デバイスの自動切り離しを行う予定だ。
Prime ConnectONEについて三澤氏は「運用が煩雑になる拠点数が多い企業や、中堅中小企業のIT部門が担う負担を軽減する価格帯で提供する」と説明する。
Prime ConnectONEの行程