OpenAI、モデル仕様を公開–自社AIモデルの動作を概説
今回は「OpenAI、モデル仕様を公開–自社AIモデルの動作を概説」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
OpenAIは、「ChatGPT」の公開以来、生成AI分野をリードし、将来のAI開発に向けた先例を複数示してきた。この目的において、そして、世の中に向けて透明性をさらに醸成するため、OpenAIは、自社AIモデルに対するより深い洞察をユーザーに与えられるよう新たなドキュメントを公開した。
同社は米国時間5月8日、「Model Spec」(モデル仕様)の初稿をリリースした。同ドキュメントは、「OpenAI API」とChatGPTにおけるモデルの望ましい動作を概説する。また、別の意図として、OpenAIが自社モデルの動作についてどのように判断を下しているかに関する洞察も提供する。
モデルの動作は、ユーザーの入力に対するAIモデルの反応を示し、トーンや応答の長さといった特性を含む。OpenAIによると、AIモデルは明示的にプログラムされておらず、データから学習するようになっているため、その動作を形成することは依然として「初期の科学」であり、説明すべき多くのニュアンスがあるという。
Model Specでは、モデルの動作を形成するという複雑なタスクに対するOpenAIのアプローチが文書化されており、それには同トピックに関する経験や継続中の研究などが含まれる。同社は、Model Specを「現在の形式」で使うにいたってないが、自社モデルが同仕様から直接学習できるようにする技術に取り組んでいると説明する。
同文書では、Model Specに関する原則を3つに分類している。それらは、(1)開発者とエンドユーザーを支援し、人類に貢献することを含んだ「目的」、(2)「規則」、(3)目的と規則に従ったガイドラインを参照する「デフォルトの行動」ーーである。
同社は、Model Specについて、人間のフィードバックに基づく強化学習に取り組んでいる研究者やAIトレーナーに向けたガイドラインとなるよう公開しているという。同ドキュメントの公開により、OpenAIは、自社モデルに関する透明性を読者の目によって高め、自社のアプローチに関する全ての利害関係者からのフィードバックを集めようとしている。
Model Specに対するフィードバックフォームは5月22日まで公開されており、技術的な専門知識に関わらず全ての利害関係者が記入することを求められている。