AI inside、AIエージェント「Heylix」のビジネス拡大–データ活用の促進へ

今回は「AI inside、AIエージェント「Heylix」のビジネス拡大–データ活用の促進へ」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 AI insideは5月31日、自社の事業戦略を披露する説明会を開催した。同社はAI-OCR(人工知能を活用した光文字認識)の「DX Suite」と生成AIエージェントの「Heylix」でデータ入力業務を支援する企業。拡大するビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)市場を見据え、同社 代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)の 渡久地択氏は「研究チームのXResearchで開発スピードを加速させ、DX Suiteを利用する顧客にHeylixを訴求する」と直近の展望を明かした。
AI inside 代表取締役社長CEO 渡久地択氏

 既にHeylixは実装段階にあり、2023年11月には七十七銀行で銀行業務の効率化と高度化を実現するための生成AI導入プロジェクトを共同実施。2024年4月には、損害保険ジャパンの火災保険における非構造データを構造化に変換して業務効率化を実現。そして5月31日に京都府立医科大学と共同で「眼表面希少疾患」の予後予測AIを開発して、医師の診断を補助している。また、日本医療研究開発機構とも複数のプロジェクトが進行中だという。

 渡久地氏は「新たなストックビジネスの創出を目指している。収益構造の内訳9割となるモデルを作り上げていきたい」と述べた。さらに同社は生成AIによる業務改革を3段階に区分けしている。

 第1段階では、各データを組み合わせて高度な情報処理を行うマルチモーダルAIで非構造化データを構造化し、第2段階では従業員の業務をAIエージェントが代替。第3段階では、経営管理層向けのAIエージェントが経営者の右腕として経営資源の最適化を支援するという。

 同氏は「間もなくHeylix SDKとHeylix APIを発表する。これらを使えばパートナー企業は、AIやLLM(大規模言語モデル)の構造を考えずに高度な生成AIを自社アプリサービスで使用できる。今後はパートナー企業との連携を育成したい」とパートナービジネスで、自社サービスのプラットフォーム化を目指すことを明らかにした。

 現時点で売り上げの大半を占めるDX Suiteは2024年6月および7月の更新を予定している。AI insideは2025年度のビジネスとして、BPOビジネスへの再フォーカス、システムインテグレーション(SI)の促進、OCR市場規模の拡大を目指しているという。

 年々拡大するBPO市場を捉え、処理スピード改善や帳票の読み取り強化、企業専用の運用基盤などを加える。また、パートナー企業と共にデータ入力の自動化で顧客価値の最大化を目指す。OCR市場の規模拡大では、既存の文書OCRに加えて、図面OCRに対応する予定だとしている。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
GitHub Actionsの認定資格やGitHub Administrationの認定資格など、GitHub公式の認定資格制度が一般向けにスタート
GitHub
2024-01-15 07:10
AWS、日本独自で生成AIの大規模言語モデル開発支援策を展開
IT関連
2023-07-05 02:43
過去の「ガクチカ」ではなく未来の「Will」へ–日立、24年度の新卒採用計画発表
IT関連
2023-03-14 03:39
日本生協連、全国の地域生協の共通データ基盤を構築–データ活用の促進でDX推進を加速
IT関連
2023-03-08 20:42
ITフリーランスの仕事や移動中のケガ、病気、障害、死亡などを補償する国の労災保険「特別加入制度」、申し込みが可能に
働き方
2022-01-13 12:17
企業の88%が業務プロセス高度化への投資を増やすと予想–セロニス調査
IT関連
2023-08-17 06:30
CES 2023に登場した興味深いロボットたち
IT関連
2023-01-12 09:00
5Gとエッジの組み合わせで到来する次のイノベーション
IT関連
2024-01-03 20:43
東京大学と農研機構が作物の品種改良を行う育種家の感性を解明、柑橘類の皮の剥きやすさと実の硬さを深層学習で定量化
IT関連
2022-02-15 07:21
脳波で動く”ネコ耳カチューシャ”、9年ぶりに新モデル 「ニャー」と鳴く新機能も
製品動向
2021-07-16 21:06
AWSのSIer世界一に日本の「クラスメソッド」が選出、アジア太平洋では「アイレット」が選出。クラウド専門のSIerがリードするクラウドのSIビジネス
AWS
2022-12-05 09:30
飲食店向けSaaS「delico」を手がけるフードテックキャピタルが1.4億円のシード調達、事業強化と加盟開発事業加速
IT関連
2022-03-19 03:00
KeyHolder、「アーティスト別」「ツアー別」など複数軸の分析で収益性を改善へ
IT関連
2023-04-27 12:34
スマートロックのLatchが不動産企業と組んでSPACによる上場を目指す
ハードウェア
2021-01-27 16:13