デル、あらゆるITインフラニーズに対応するストレージソリューションを発表

今回は「デル、あらゆるITインフラニーズに対応するストレージソリューションを発表」についてご紹介します。

関連ワード (ストレージ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 デル・テクノロジーズは7月3日、最新のストレージハードウェアとソフトウェア「Dell PowerStore 4.0」、ソリューション「Dell PowerStore Prime」を発表した。現在のITインフラに対する顧客やパートナーのあらゆるニーズに対応できるとしている。

 PowerStoreは、ミッドレンジからハイエンドまで対応する同社の主力ストレージの1つ。2019年に提供を開始し、これまでの出荷実績は記録容量換算で5エクサバイト以上、各種業務システム領域からミッションクリティカルまで幅広く採用され、Fortune500の90%が導入しているほか、パートナー経由のハードウェア販売も数万台規模だという。

 同日の発表会に登壇したストレージプラットフォームソリューション システム本部 ディレクターの森山輝彦氏は、同社のストレージ製品が旧EMC時代から約34年にわたり業界の先進的な技術や機能をリードしてきていると説明した。テラバイトクラスのストレージや階層化アレイ、エンタープライズ向けフラッシュドライブの採用、仮想化対応スケールアウト型ハイエンドストレージなどは、いずれも同社が業界で初めて提供した。

 森山氏は、ストレージハードウェアの進化に加えて、独自開発によるストレージソフトウェアがさらに多くのことをストレージで可能にしたと述べる。データ重複排除によるストレージ容量の最適化や使用電力量当たりの処理性能の向上、堅固なデータ保護やセキュリティ、高い信頼性や可用性、オンプレミス/マルチクラウドの柔軟なデータ活用のためのインフラといった価値を顧客に提供していると説明した。

 同社が今回発表した内容は、ストレージの性能や効率性、信頼性、オンプレミス/マルチクラウド環境への対応、投資の保護に至るまで広範なメリットを顧客に提供するという。

 ストレージソフトウェア最新版のPowerStore 4.0では、これにアップデートすることにより、ハードウェアを更新することなく性能を最大30%向上できるとし、またハードウェアのストレージコントローラーを最新にアップグレードすることで性能を最大66%向上させることができるという。

 ハードウェア新製品では、低コストで大容量を可能にするクアッドレベルセル(QLC)モデルの「PowerStore 3200Q」を加えた。QLCストレージは、一般的にスケールアウトやセカンダリーのストレージ向けとされるが、森山氏によれば、ソフトウェア技術によって低遅延性と電力効率などを向上させていることで、3200Qはプライマリーストレージとしても利用できるモデルになる。

 データ保護では、ブロック/ファイルやWindows/Linux/VMware対応のネイティブな同期レプリケーションが可能になり、あらゆるワークロードやデータの安全性を高めることができるという。また、同社のサブスクリプション型プログラム「APEX」を活用することで、オンプレミス/マルチクラウド環境でのバックアップやリストア、移行を柔軟に実行することができるようになるとした。

 新ソリューションのDell PowerStore Primeは、同社およびパートナーのテクノロジーやサービスを組み合わせて提供され、豊富なメニューから顧客が必要に応じて選択できるようになっている。主なものでは、データ重複排除でデータ量を5分の1に圧縮できることを保証する「5:1 DDR」、APEXでの従量課金によるPowerStoreの利用、パートナー連携で顧客の長期利用を支援する包括的な「Lifecycle Extension with ProSupport」などをそろえている。

 同社が2月にグローバルで顧客に行ったアンケート調査などによれば、顧客のIT部門が直面しているITインフラの課題として、急速に進化するAIへの対応、データの増大と使用率の増加、マルチクラウド戦略、エネルギー消費の増加、サイバー攻撃などセキュリティ上の脅威が挙がったという。

 森山氏は、今回の発表がこうしたITインフラにまつわる諸課題とニーズに対応するものになり、「待ちに待ったオールインワンのソリューションになる」と強調した。

 PowerStore 4.0やPowerStore Prime、PowerStore 3200Qの提供は、同日に開始された。また、同社はAIの多様な活用も推進しているとし、ITインフラ製品の運用支援向けには「Dell AIOps」を提供している。今回の発表会では、最新機能として、生成AIにより管理者がチャット画面に自然言語でITインフラ製品などに関する問いかけを行うことで、必要な情報を回答する「APEX AIOps AIアシスタント」を9月に開始する予定であることも明らかにした。

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