グーグル新端末「Pixel 9」シリーズ–試用してみた第一印象
今回は「グーグル新端末「Pixel 9」シリーズ–試用してみた第一印象」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Google Pixel」は、「Android」ユーザー向けの「iPhone」になることを常に運命づけられていた。2024年には、新しい「Pixel 9」シリーズが発表されたことで、その信念がこれまで以上に強くなったように感じる。Pixel 9シリーズは無印のPixel 9、「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」で構成されており、価格はそれぞれ799ドル、999ドル、1099ドルからとなっている。
価格体系と構成を見てもAppleと同じような戦略を採用しているとは思えないという人も、Pixel 9シリーズのスマートフォンに実際に手を触れれば、考えが変わるはずだ。「Made by Google」イベントの開幕を控えた米国時間8月13日の朝、筆者はそれらの新型スマートフォンを試用する機会を得た。フラットエッジやパステルカラー、極薄ベゼルを採用した新しいデザイン言語は、筆者のポケットに入っていた「iPhone 15 Pro」を何度も思い出させた。
誤解のないように言っておくと、それは悪いことではない。Googleはもっと持ちやすくて、高級感があり、「X-MEN」のサイクロプスのように見えないスマートフォンを作るべきだと考えているのは、筆者だけではないだろう。筆者はPixel 9シリーズの3種類のモデルをテストする機会を得たので、アップグレードする価値があるか検討している読者の皆さんのために、各モデルに対する感想を簡単に紹介する。
無印のPixel 9はProモデルほど派手ではないものの、Googleはこの799ドル(2023年の「Pixel 8」より100ドル高い)のモデルに全面的かつ大規模なアップグレードを施している。具体的には、大型化し最大輝度も2700ニトに向上したディスプレイ、大容量化した4700mAhのバッテリー、12GBのRAM、128GBのストレージ、強化された4800万画素の超広角カメラ、Googleの新しい「Tensor G4」チップなどの改善点がある。
これらはすべて、Pixel 9より何百ドルも高いスマートフォンに搭載されるようなフラッグシップ級の機能だが、多くのユーザーがPixel 9を検討する理由はもう1つあると思う。それはカラーバリエーションだ。Googleは2024年、工業デザインに対して、これまでよりも少し野心的になっており、フラットなフォームファクターを、さわやかと表現するのが最も適切なパステルカラーで覆った。筆者はその変化を賞賛したい。日常的に使用するスマートフォンとして、筆者がピンク色のモデルの購入を検討したのは、今回が初めてかもしれない。実際に見ると、「Peony」モデルはそれくらい魅力的だ。
Pixel 9はサイズもPixel 9 Proと同じだ。6.3インチのディスプレイを搭載しており、片手でも操作しやすい。ただし、Proと違ってLTPOパネルは搭載されていないため、リフレッシュレートを60Hzよりも低くして、アニメーションの負荷を減らし、バッテリー消費を抑えることはできない。とはいえ、Pixel 9は4700mAhのバッテリーを搭載しているので、丸1日使用できるはずだ。
最後に、オートフォーカス付きの4800万画素超広角カメラは、実際に使用してみるまで価値が分からないアップグレードのように感じる。センサーの高解像度化と大型化により、風景を撮影するときに、より豊かな色とディテールを捉えられるようになる。マクロ写真の画質が向上するという利点もある。