ガートナー、日本のクラウドプラットフォーム動向を発表–LLMが台頭
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ガートナージャパンは、「日本におけるクラウド・プラットフォームのハイプ・サイクル:2024年」を発表した。LLMプラットフォームサービスが台頭している。
このハイプ・サイクルは、2023年までの「日本におけるクラウドとITインフラストラクチャ戦略のハイプ・サイクル」から名称を変更。クラウドを前提としたプラットフォーム戦略など37種類のテクノロジーの現在を提示している。ディレクター アナリストの青山浩子氏は、「企業は時代の変化に適応すべくITインフラをクラウドプラットフォームとしてよみがえらせ、重要なトレンドやテクノロジーを正確に理解した上でクラウドプラットフォーム戦略を確立し、ビジネスに役立てる必要がある」と述べる。
2024年版では、「『過度な期待』のピーク期」にインフラ自動化やインダストリークラウドプラットフォーム(産業特化型クラウド)、可観測性(オブザーバビリティ)などが位置付けれたほか、過度な期待がいったん収束して普及へと向かう「幻滅期」では、DevOps、マルチクラウド、コンテナー管理/Kubernetes、インフラストラクチャー・アズ・コード(IaC)、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)などが位置付けられた。
「黎明(れいめい)期」では、AIネットワーキングやプラットフォームエンジニアリング、クラウドレジリエンス、FinOpSなどが「『過度な期待』のピーク期」に向けて位置づけられたが、特にLLM(大規模言語モデル)プラットフォームサービスは、「主流の採用までに要する年数」が2年未満とされ、急速に台頭している。
ディスティングイッシュト バイス プレジデント アナリストの亦賀忠明氏は、「メインフレームや従来型の仮想環境といったレガシーインフラ刷新に対する喫緊の課題意識が拡大していると同時に、生成AIやソフトウェア定義型自動車(SDV)など産業革命レベルのインパクトを持つイノベーションへの関心も高まっている」と解説する。