西久大運輸倉庫、ドローン配送実証へ–市街地型ハイブリッド物流システム構築に向けて
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西久大運輸倉庫は、宮崎県都城市において、都城市では初となる物流ドローンを活用した実証実験を実施する。トラックによる陸路配送とドローンによる空路配送を組み合わせた「市街地型ハイブリッド物流システム」の構築を目指す。
実験では、西久大運輸倉庫都城支店で実際に取り扱う商品を、まずトラックで約8km離れた都城コアカレッジへ陸送し、そこから最寄りのホームセンターまでの約1kmをドローンで空輸する。使用するドローンは「DJI FlyCart 30」。この実証実験では、地域物流の効率化とトラックドライバー不足の解消を目指し、ドローン配送の導入を検証する。ドローンの飛行レベルは2で、目視内での自動飛行となる。
この「ハイブリッド物流システム」には、深刻化する人手不足問題の解決と配送効率の向上を同時に実現する狙いがある。また、既存の物流ルートを活用することで、地域住民にドローン物流の利便性と可能性を身近に感じてもらい、スムーズな事業化を目指す。さらに、物流ドローンの操縦オペレーションを内製化することで、新たな専門性を獲得し、競争力を強化する。
西久大運輸倉庫は、今回の実証実験をはじめ、都城市内での実証実験規模を段階的に拡大する計画だ。まずは都城支店から北部エリアの配送先まで、必要に応じて全区間をドローンで配送することを目指す。次に、南部エリアにも配送範囲を広げ、将来的には市内の南北エリアにハブ拠点を設置し、平常時の効率的な物流体制と災害時の迅速な物資配送体制を構築する。