M4搭載「Mac mini」とM2搭載モデルを比較–自分に最適なモデルはどっち?

今回は「M4搭載「Mac mini」とM2搭載モデルを比較–自分に最適なモデルはどっち?」についてご紹介します。

関連ワード (クライアント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 何カ月にもわたるうわさを経て、Appleがついに「M4」チップを搭載した新しい「Mac mini」シリーズを発表した。今回のシリーズには、2つのモデルがある。1つ目のモデルには無印のM4チップが搭載されているのに対し、もう1つのモデルはより強力な「M4 Pro」チップを内蔵している。新しい「iPhone」が発表されたときと同じように、すべてのユーザーの頭に1つの疑問が浮かんだはずだ。購入する価値はあるのか、という疑問だ。答えはイエスである。プロフェッショナルユーザーであれば、なおさらだ。

 M4はSoC(システムオンチップ)として、Mac miniにかなりのパフォーマンス向上をもたらす。Mac miniには、待望の16GBのRAMが搭載されており、M4 Pro搭載モデルでは最大64GBのRAMを選択可能だ。十分なメモリー容量があるので、ワークフローの高速化、処理の改善、読み込み時間の短縮といったメリットを確実に享受できる。さらに、新しいモデルは小型化も実現しているため、デスクのスペースをあまり占有しない。

 とはいえ、Appleの前世代のモデルを軽視してはいけない。「M2」搭載Mac miniは今でも有力な選択肢であり、予算が限られている人や強力なマシンを必要としない人に最適だ。本記事では、読者が自分に最適なモデルを判断しやすいように、M2搭載Mac miniとM4搭載Mac miniに関する最も重要な情報をかみ砕いて説明する。

 高負荷のワークロードを処理できないコンピューターは、ボトルネックの問題に直面する。つまり、複数のタスクを同時に実行しようとすると、処理速度が低下してしまう。基本モデルであるM4搭載Mac miniの16GBのRAMは、この問題を軽減できる。違いが顕著に現れるのは、コンテンツを作成するときだ。例えば、音楽プロデューサーは、増量されたメモリーを利用して、さまざまなトラックや楽器、エフェクトを同時に操作できる。

 ほとんどのユーザーは8GBで十分だが、パワーユーザーには不十分だ。Appleはそのことをよく理解しており、M4チップについて、「『Photomator』での写真補正時の画像アップスケーリングのパフォーマンスが最大33倍高速」で、「Adobeの『Lightroom Classic』でのパノラマ画像の統合が最大4.9倍高速」だと具体的に述べている。

 M4 Proはすべてを数段上のレベルに引き上げる。「M2 Pro」と比較して、M4 Proは、「Blender」での3Dレンダリングの完了が最大2.9倍高速で、「『Logic Pro』プロジェクトで最大1.8倍のオーディオエフェクトプラグイン」を適用できる、とAppleは主張している。

 通常、「携帯性」という言葉がデスクトップコンピューターと一緒に使われることはないが、M4搭載Mac miniは例外だ。このデバイスの本体サイズは5×5インチ(12.7cm×12.7cm)である。基本モデルの重量は1.5ポンド(0.67kg)だ。M4 Pro搭載モデルは1.6ポンド(0.73kg)で、基本モデルよりも重い。とはいえ、どちらも2.8ポンド(1.28kg)のM2搭載Mac miniより軽量だ。コンパクトな形状のおかげで、Mac miniを持って職場に行き来するのが、これまでより楽になった。

 ハードウェアの電力効率の進歩と「革新的な排熱構造」のおかげで、本体の小型化に成功した、とAppleは述べている。ただし、些細な注意点もある。本体の高さは2インチ(5cm)で、1.5インチ(3.58cm)のM2搭載Mac miniよりも高くなっている。

 Thunderbolt 5は、「Thunderbolt 4」の後継となる次世代接続規格だ。80Gbit/sの帯域幅、240Wの充電、高解像度動画に対応した「DisplayPort 2.1」のサポートなど、いくつかの改善点がある。現時点では、Thunderbolt 5の入力端子を備えた製品は非常に少ないが、M4 Pro搭載Mac miniはその1つに含まれる。

 AppleはM4 Pro搭載Mac miniの背面に3基のThunderbolt 5ポートを搭載しており、最大120Gb/sの転送速度を実現している。ユーザーは、「より高速な外部ストレージ」を使用したり、より多くのアクセサリーを同時にコンピューターに接続したりすることが可能だ。

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