暗号化メッセージアプリ「Signal」、新機能を追加–グループ通話が簡単に

今回は「暗号化メッセージアプリ「Signal」、新機能を追加–グループ通話が簡単に」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Signal Technology Foundationは米国時間11月11日、暗号化メッセージアプリ「Signal」のビデオ通話機能にさまざまな改良を加えたことを明らかにした。その1つが「通話リンク」機能で、個人データを収集されたくないユーザーのためにプライバシーを重視しながら、「Zoom」や「Google Meet」などのビデオ通話プラットフォームに対する競争力を高めている。

 Signalの通話リンクは、リンクを共有するだけで複数のSignalユーザーとビデオ通話を開始できる機能で、ユーザーはグループチャットを作成する必要がない。

 同財団の公式ブログによると、Signalユーザーは「Signal上で誰とでもリンクを共有し、そのリンクをタップまたはクリックするだけで通話に参加」できるようになる。また、「通話リンクのほかにも、挙手ボタン、絵文字リアクション、通話専用タブ、Signal通話のルック&フィールにおける多数の改良など、Signal通話の改善につながるさまざまな機能が追加された」という。

 Signalは、エンドツーエンドで暗号化されたプライベートなビデオ通話アプリとして2014年に初めて登場したアプリだ。これまでは、グループチャットを作成しなければユーザーが通話を開始できなかった。だが、今回の新機能により、Signalの内外から友人や同僚、家族にリンクを送信するだけで、簡単に通話を開始できる。Signal Technology Foundationはこのアプリを、「(通話内容を)監視されることが多いビデオ会議サービスに代わる製品」と位置付けた上で、「プライベートなコミュニケーションの場」を提供するという同財団の使命を引き続き果たすものだと述べている。

 Zoomは2023年、自社の人工知能(AI)プログラムにユーザーのデータを取り込んでいたことで苦境に立たされた。ユーザーの同意なしに個人のデータやコンテンツを収集し、AIのトレーニングに使用していたとして、同社は世間から厳しい目を向けられるようになっている。

 なお、Signalはほかにもいくつかのアップデートを実施した。自分がこれから発言することを参加者に知らせる「挙手ボタン」や、絵文字によるリアクション機能などだ。

 一連の新しい通話機能は、「Android」と「iOS」、およびデスクトップ向けSignalの最新バージョンで利用できる。

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